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2013年11月27日更新 →バックナンバー
素敵なお家 パッシブハウスってどんな家?
~太陽熱温水システム編~

以前紹介した『断熱材』や『外付けスクリーン』により、
冷暖房による一次エネルギー消費が抑えられた北欧展示場。

実際に2階のエアコン1台でからりとした快適な室内となりました。
『パッシブハウスってどんな家?』も今回が最終回となります。



家庭で使用されるエネルギーの中に、
冷暖房と並ぶ程エネルギーを消費しているものをご存知ですか?

それは、調理・お風呂など生活に欠かせない『給湯』です。

今回はそんな『給湯』のエネルギー消費を抑える
『太陽熱温水システム』をご紹介したいと思います。


太陽熱温水システム 


 
集熱器
 
400Lの水を貯めるタンク
 
コントローラー(電源)

『太陽熱温水システム』は太陽熱を利用してお湯を沸かすシステムです。
バルコニー前に置かれた集熱器で太陽熱を集め、
タンクに入った水をお湯へと変えていきます。


素敵なお家エコにつながる太陽熱の利用
 自然から得られるエネルギーの代表とも言える太陽熱。
自然のものですから、利用するのに特別なお金は発生しません。また利用しても減ることがない太陽熱は、地球環境に影響を与えないクリーンなエネルギーとして注目されています。


 素敵なお家1/3が給湯による消費  
家庭で消費される
一次エネルギーの割合
 調理やお風呂など、毎日様々な場面で使用されるお湯。家庭で消費されるエネルギーの約1/3が給湯によるものです。
 具体的には、電気・ガス・灯油代等。
【太陽熱】でお湯を作成する事で、これらの燃料代の約80%をカット。
年間の一次エネルギー使用量を大きく抑えることができます。


素敵なお家あたたかさの秘密

 タンクに貯められるお湯は400~500L。家族4人分をまかなうことができる量です。
 天候等状況もありますが、作成されるお湯の温度は5080℃にもなります
お湯を使用する機会の少ない北欧展示場では、夏場、貯めている水の温度が上がりすぎないよう調節するほどでした。


秘密① 
真空管での集熱 
 24本の真空管で集熱をします。
魔法瓶と同じように熱を逃がしません。
 真空管の中には太陽熱をエネルギーに変える『ヒートポンプ』が入っています。
このヒートポンプ内の液体が太陽熱により蒸発する際に熱を発生。
これを利用してお湯を作成していきます。

秘密② 
断熱材でタンクが覆われている
 建物と同じように断熱材で保温される為、一度温まれば長時間使用
しない場合も冷める事がありません。


○効率が良い~太陽熱を残さず使う~ 
  

 あたたかさの最大の秘密は効率のよさにあります。
同じように太陽熱を利用する『太陽光発電』と比べても効率の良さが分かります。
 『太陽光発電』は、太陽熱を電気に変換する際に力を必要とし、実際に手に届くエネルギーは約20%程。
 『太陽熱給湯』は、太陽熱を熱のまま使用する為、エネルギー変換のロスが少なく、太陽熱のエネルギーを約60%、条件によっては約80%使用する事が出来ます。
 用途を絞ることで、よりたくさんの太陽のエネルギーを使用する事が可能となりました。

○太陽熱が十分に得られない場合
 
タンクから蛇口の間に補助熱源器が置かれ、必要な場合使用します。

雨や雪などによって太陽熱が十分に得られない場合、
補助熱源器(ガス給湯器など)を使用し温度調節を行います。
しかし、雨や雪の場合も、30℃程に変換できると言われ、
0℃の水からお湯を沸かすほどのエネルギーは使用しません。


素敵なお家設置について
 展示場では実物が見やすいよう集熱器が庭に設置されていますが、本来は屋根に設置します。
 集熱器は24本の真空管が集まり出来ています。破損してしまった場合も一本ずつ交換が可能です。

素敵なお家担当者のつぶやき
 とにかく性能がすごいの一言です。
集熱機能に合わせタンクの断熱性がとても優秀です。2日間雨が降り、集熱機能が低下する中60℃のお湯が50℃までにしか下がりませんでした。
もちろん、通常のお宅と同じようにしました。
これからの季節、暖房としての活躍も楽しみです。
  (太陽熱温水システム担当 中島さん)


これから冬に向けて、給湯で余った熱は暖房として活用され
床下からやさしく部屋を暖めて行くそうです。

太陽熱を余すことなく利用することで
地球にも家計にも優しく暮らしていくことが出来そうですね。

 
素敵なお家最後に


断熱材計画換気木製サッシ外付けスクリーン
そして今回の太陽熱給湯と紹介をしてきました。

どれも自然のエネルギーを効率よく使用、時には排除するもので、
家の中で温度差の少ない過ごしやすい環境が作られました。

まだまだ日本ではなじみのないパッシブハウスですが、
世界的に見るパッシブハウスの性能はトップクラス。
-20度の極寒の地でも暖房なしで過ごしてしまえるそうです。
まさに≪快適な家≫ですね。

四季のある日本、更に暑いことで有名な熊谷に合わせて作られた
北欧展示場の≪快適≫さも是非体感してみてください!


                      (協力:「森の家」 大和屋 株式会社
                 くまがやねっと 木のおはなしもご覧下さい。


取材日:2013年11月8日/取材記者:まっつん



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