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譜めくりに要求されることは、まず存在感があってはならないことと、めくる時は音を立てずに素早く正確にやること、そしてできることなら立っている時間を極力短くすることです。立つ時間を短くするには、できるだけ遅いタイミングで立ち上がる必要があります。
このとき、一つの動作が遅れるだけでたちまちギリギリのタイミングになってしまうので
十分注意が必要です。また、譜面のガサコソっとした音はお客さんにとっては、ただの騒音でしかないので、急ぐときでも丁寧にやる必要があります。
これらを一度にこなそうとすると結構神経を使うんです。大きな舞台でやればやるほど緊張感も高まり、まれにタイミングを間違えてしまうこともあります…。そんな時でも演奏者は平静を装って何事もなかったかのように弾いていきます。
心の中ではもう平謝り……。もちろん後でちゃんと謝りますが。。。
しかしその反対に、演奏者がかなり緊張していて思うように弾けていないケースに出くわすこともあります。そんな時ももちろん、譜めくりの人は平静を装っています。 |