1つは、抑揚をつけた言葉による《言語起源的》な様式です。
例えば「くまがやかん」、と喋ってみますと、実際には無意識のうちに音程をつけて喋っていることにお気づきでしょうか!?耳のいい人なら音符に書き記すこともできるでしょう。
方言などで抑揚は変わることが考えられますが、標準語で考えますと
「く」から「ま」にかけて少し音が上がり、最後の「かん」で音が下がります。
これは非常に極端な言い方をすれば音の変化なので、音楽と呼べるわけです!
作曲家の中田喜直さんは、日本語の抑揚にとても忠実に旋律付けをされていましたがこのことと非常によく似ていると思います。(実は僕もかなり気をつけて作曲しています)
これに対し、2つ目は《感情起源的》な様式で、叫び声など、一度音が大きく発せられ、次第に音が下降旋律線を描いて弱まっていくという発想によるものです。 |