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2007年4月27日更新
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ベルリンから Part1
留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、
ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
第11回目はベルリンにお住まいのベルリンベアさんです。
ベルリンからの海外だよりは2回にわたってお送りします。
プロフィール
名前・・・・・・・・・
現住所・・・・・・・
出身地・・・・・・・
職業・・・・・・・・・
在住・・・・・・・・・
ベルリンベアさん
ベルリン
埼玉県熊谷市
主婦
4年
イースターのマルクト(市)
イースターのマルクト(市) マルクトにて
3月25日から夏時間になり、日本との時差は、今はまた7時間となりました。冬のあいだの暗い、どんよりした空気はすっかり過ぎ去って、日の入りも今では8時近くになり、もうすっかり春らしくなってきました。街の木々も若葉が芽吹き、チューリップやレンギョウの花も咲き始めました。
今年は、4月8日、9日がイースターで、街のあちこちの広場にはマルクト(市)が立ち並んでいます。イースターにちなんで、街中の店で、タマゴやひよこ、うさぎなどの可愛い飾り付けがされています。子供たちも4月15日までの約2週間、学校は休みになるので、家族でマルクトへ出かけたり、旅行したりするお宅も多くいらっしゃいます。ベルリンへの旅行者も多く、街は今、まさに復活祭と共に活気付いてきた感じです。
観光スポットとなったベルリンの壁
ブランデンブルグ門 ベルリンの壁(イーストサイド・ギャラリー)
1989年11月にベルリンの壁が崩壊して東西ドイツが統合され、ベルリンはドイツの首都として、この17年、新たな発展を遂げてきました。
私は、ドイツ人の主人とベルリンに暮らして4年になりますが、旧東ベルリン地区の開発は、今でも盛んに勧められています。
1991年に1度、ベルリンを訪れたことがありますが、その時もまだ、旧東地区に入る際には検問があり、自動車のトランクや車体の下の部分まで、
一通りチェックされたのを覚えています。
東ドイツ出身の主人の話によると、東西統一されるまでは、壁の前にほんの2〜3秒、立ち止まっただけでも、すぐさま銃を持った兵士がやって来て、詰問され、最悪の場合、その場で銃殺されても仕方が無いという、なんとも信じられない状況だったようです。
今や、もとの主要検問所は、すっかり観光スポットとなり、毎日、大勢の観光客で賑わっています。外国からだけでなく、壁があった時代には、観光すらままならなかったベルリンを一度訪れてみたいということで、ドイツ 国内からも多くの観光客が、年間を通して絶え間なく訪れています。
当時、東ベルリンに住んでいた人々は、現在、壁の前で(記念として一部残してある)ピース・サインなどをして写真を撮っている観光客を見ることのほうが、むしろ信じられないと、みなさん、おっしゃっています。
ベルリンの見所
マリエン教会 ベルリン市庁舎
ベルリンには、とにかく数多くの博物館、美術館があります。
その展示物もさまざまで、ベルリンの壁博物館をはじめ、ドイツの歴史、建築、デザイン、商業貿易・ハンザ、あるいは、エジプト文明、古代バビロニアの遺跡などに関する博物館、あるいは、ボッティチェリ、ラファエル、レンブラント、ブリューゲルなどヨーロッパ絵画の傑作や18〜20世紀のドイツ絵画やフランスの近代絵画を集めた美術館、等々・・・2〜3日の観光では、とても見切れません。
このほか、森鴎外記念館などもあり、鴎外が留学中に滞在していた下宿をフンボルト大学付属記念館として、一般公開しています。ちなみに、私が今 住んでいる所は、「舞姫」で豊太郎とエリスが出会った場所として描かれた、マリエン教会のすぐ前です。
また、ベルリン・フィルハーモニーや、3つのオペラハウスでは、ほとんど毎日、コンサートやオペラ、バレエの公演があり、芸術にふれる機会は、実に多くあるといえます。
緑の多い街
シュプレー川 ベルリンドーム(教会)
ベルリンは、東京23区の約1.5倍の面積だと本で読みましたが、大都市
のわりには、たくさんの公園があり、とても緑の多い街です。
近所の公園でも、野ウサギをよく見かけます。毎年春に、子ウサギが生まれるらしく、本当にまだ小さい子ウサギと、少し大きくなったのと、それから大きいのと、天気の良い日には大家族で草を食べに、ピョンピョンと芝生の上に出てきます。散歩途中の犬が通りかかったりすると、一斉に植え込みの中の巣穴へと一目散に戻って行きます。何とも可愛らしい光景です。
そのすぐそばで、芝生の上に腰を下ろして本を読んだり、寝そべったりしながら、ゆったりと時間を過ごしている人たちもたくさんいます。
シュプレー川における水路も備えおり、夏場はクルージングによる市内観光や郊外の湖のほとりでキャンプなどもできます。
こちらに来て、ドイツの人たちは自然が大好きで、自然とうまく共存しているなぁと いつも感じさせられます。
次回は、ドイツのビール・ソーセージ・ジャガイモ、家庭の味などについてお送りします。
取材日:2007年4月7日/取材記者:ベルリンベアさん
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