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くまがやねっと情報局
2007年10月31日更新 →バックナンバー
今回の趣味 アントワープから、
ナイトミュージアムについて


 留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
 第16回目はベルギーにお住まいのプチトモさんです。

ナイト ミュージアムとは?
 夏だというのにベルギーのアントワープでは曇りや雨が降り続く毎日です。なので、たまに晴れた日にはテラスに出てビールを美味しそうに飲む人達が目につきます。
 さて、今回は先日行って来た「ナイト ミュージアム」についての記事を書きたいと思います。
 まず、「ナイト ミュージアム」の説明ですが、その名の通り「夜の美術館」です。アントワープ市では、年に1度行われる行事であり、アントワープ中にある14個の美術館が1日だけ夜の19:00〜25:00まで開館していて一人6ユーロチケットを購入したらすべての美術館が見学できるという内容です。チケットは腕にスタンプを押されるというスタイルでした。


ナイトミュージアムのチケット
 くまがやねっと ナイトミュージアム
チケットのスタンプ
 6ユーロですべての美術館が見学できるとあって夜にも関わらず、沢山の人がそれぞれの美術館を訪れていました。私は、モードナシー(モード美術館)、写真博物館、現代アート美術館、王立美術館、ダイヤモンド博物館、プランタン モレトゥス印刷博物館を見学してきました。夜の美術館とあっていつもと様子が違い、それぞれの美術館では必ず催し物を行っているので、美術館でないような錯覚を覚えました。ある美術館の屋上ではバーベキュウを堪能できたり、王立美術館の前の広場ではダンスをしたり。お酒が振舞われたり。


いつもとは違う雰囲気の美術館
 くまがやねっと ナイトミュージアム
王立美術館の前には沢山の人だかり。


 くまがやねっと ナイトミュージアム
王立美術館の外では「タンゴ」のイベント。
昼間の様に見えますが、この時の時間は既に20時。
 ナイトミュージアムに行き、ヨーロッパの芸術の歴史の長さと大切に扱う姿勢が素晴らしいなと改めて思いました。様々な人達が芸術に触れ易い環境はアートを勉強する学生にとっては何よりの学習法であり、もっとみんなで芸術を盛り上げていこうという熱意が伝わってきました。それと、現地の人達がより自分達の文化に誇りを持っているという事。たった一夜にして様々なアートに触れ、色々考えさせられる貴重な時間を過ごすことができ、有意義な一日になりました。


館内の様子
くまがやねっと ナイトミュージアム 
王立美術館の一部の展示作品


くまがやねっと ナイトミュージアム 
現代美術館の一部の展示作品


以下美術館紹介
■モードナシー Modenatie
現在ドゥルケライストラートとナショナルストラートの交叉する場所に建設中のこの施設は4階構造で、地上階はミュージアムショップ、ファッション専門書店、カフェ、レストラン、ギャラリーなど、2階は州立モード博物館MoMu、3階はフランダース・ファッション・インスティテュートFFIとファション図書館、4階には王立アントワープ美術アカデミーファッション科、フランダースファッションの殿堂ともいうべき機関です。ファッションショーや展示会の会場ともなり、ファッションを学ぶ学生やファッション業界の人々ばかりでなく、一般の人々にとっても様々なイベントを通じて中心的な役割を担う機関です。

■写真博物館
Provinciaal Museum voor Fotografie
1912年に建造された「フラーンデレン」という名の倉庫を改造した建物で、写真史と写真術についての詳細で豊富な展示があります。現代写真作家の企画展示会もよく開かれます。スヘルデ河岸に近い周囲は再開発の真っ只中で、新建築やオフィスが次々と建てられています。

■現代美術館
Museum van Hedendaagse Kunst Antwerpen MuHKA /
1922年建造の穀物倉庫を改造した広大な建物で1987年に開館しました。アントワープがヨーロッパ文化都市に指定された1993年にはさらに大規模な増改築が行われ、現在の展示面積は4千平米にも達します。1970年以降を対象として、パナマレンコなどのベルギーのアーチストを中心に内外の現代美術作品を150点以上あつめています。最上階のカフェからは素晴らしい眺めが楽しめます

■王立美術館
KMSK Koninklijk Museum voor Schone Kunsten
アントワープの建築家の設計による19世紀末建造のこの建物はコリント様式の石柱が並ぶ正面玄関が印象的。14世紀から今日までの作品を収蔵。2階にはヤン・ファン・アイク、ファン・デル・ウェイデン、メムリンク、マサイス、ブリューゲル、ルーベンス、ヨルダーンス、ファン・ダイクなどのフランドル絵画を主とする18世紀までの作品を展示。地上階はジェームズ・アンソール、コンスタン・ペルメーク、マグリット、デルヴォー、フランドル表現派、エクスペリメンタル・アートなどの19世紀以降を対象としています。

■ダイヤモンド博物館
Provinciaal Diamantmuseum
中央駅の近くにある世界最大規模のダイヤモンドに関する博物館。アントワープで培われた5世紀来のダイヤモンド研磨技術の詳細な展示を中心に、ダイヤモンドの採掘から仕上げまでの全工程が紹介されています。19世紀の研磨工房の完全な再現や、研磨の実演も見学できます。

■プランタン・モレトゥス印刷博物館
Plantin-Moretus Museum
1549年にアントワープへ移ったフランス人印刷業者クリストフ・プランタンの住居と工房。モレトゥスの名は彼の忠実な共同作業者で娘婿のヤン・モレントルフのラテン名に由来しています。16世紀以降のヨーロッパ世界でもっとも名声を馳せた印刷所だった同所は、現在も書物および写本3万、木版画1万5千、銅版画3千、インキュナブラ150、その他絵画やデッサンなど、世界最大の展示数を誇る印刷博物館として世界中に知られています。

取材日:2007年8月25日/取材記者:プチトモさん


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