■モードナシー Modenatie
現在ドゥルケライストラートとナショナルストラートの交叉する場所に建設中のこの施設は4階構造で、地上階はミュージアムショップ、ファッション専門書店、カフェ、レストラン、ギャラリーなど、2階は州立モード博物館MoMu、3階はフランダース・ファッション・インスティテュートFFIとファション図書館、4階には王立アントワープ美術アカデミーファッション科、フランダースファッションの殿堂ともいうべき機関です。ファッションショーや展示会の会場ともなり、ファッションを学ぶ学生やファッション業界の人々ばかりでなく、一般の人々にとっても様々なイベントを通じて中心的な役割を担う機関です。
■写真博物館
Provinciaal Museum voor Fotografie
1912年に建造された「フラーンデレン」という名の倉庫を改造した建物で、写真史と写真術についての詳細で豊富な展示があります。現代写真作家の企画展示会もよく開かれます。スヘルデ河岸に近い周囲は再開発の真っ只中で、新建築やオフィスが次々と建てられています。
■現代美術館
Museum van Hedendaagse Kunst Antwerpen MuHKA /
1922年建造の穀物倉庫を改造した広大な建物で1987年に開館しました。アントワープがヨーロッパ文化都市に指定された1993年にはさらに大規模な増改築が行われ、現在の展示面積は4千平米にも達します。1970年以降を対象として、パナマレンコなどのベルギーのアーチストを中心に内外の現代美術作品を150点以上あつめています。最上階のカフェからは素晴らしい眺めが楽しめます
■王立美術館
KMSK Koninklijk Museum voor Schone Kunsten
アントワープの建築家の設計による19世紀末建造のこの建物はコリント様式の石柱が並ぶ正面玄関が印象的。14世紀から今日までの作品を収蔵。2階にはヤン・ファン・アイク、ファン・デル・ウェイデン、メムリンク、マサイス、ブリューゲル、ルーベンス、ヨルダーンス、ファン・ダイクなどのフランドル絵画を主とする18世紀までの作品を展示。地上階はジェームズ・アンソール、コンスタン・ペルメーク、マグリット、デルヴォー、フランドル表現派、エクスペリメンタル・アートなどの19世紀以降を対象としています。
■ダイヤモンド博物館
Provinciaal Diamantmuseum
中央駅の近くにある世界最大規模のダイヤモンドに関する博物館。アントワープで培われた5世紀来のダイヤモンド研磨技術の詳細な展示を中心に、ダイヤモンドの採掘から仕上げまでの全工程が紹介されています。19世紀の研磨工房の完全な再現や、研磨の実演も見学できます。
■プランタン・モレトゥス印刷博物館
Plantin-Moretus Museum
1549年にアントワープへ移ったフランス人印刷業者クリストフ・プランタンの住居と工房。モレトゥスの名は彼の忠実な共同作業者で娘婿のヤン・モレントルフのラテン名に由来しています。16世紀以降のヨーロッパ世界でもっとも名声を馳せた印刷所だった同所は、現在も書物および写本3万、木版画1万5千、銅版画3千、インキュナブラ150、その他絵画やデッサンなど、世界最大の展示数を誇る印刷博物館として世界中に知られています。 |