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くまがやねっと情報局
2007年12月26日更新 →バックナンバー
今回の趣味 アドベントとクリスマスマーケット


 留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、
ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
 第18回目はベルリンにお住まいのベルリンベアさんです。 


くまがやねっと 海外だより アドベントとクリスマスマーケット
アドベンツクランツとシュトレン


 今回は アドベントとクリスマスマーケットのことを ベルリンから報告したいと思います。
 アドベント(Advent)とは、キリスト教においてイエス・キリストの降誕を待ち望む、クリスマス前の4回の日曜日を含む期間のことで、日本語では待降節とか降臨節といいます。つまり今年は、12月2日が第1アドベント、9日が第2、16日が第3、23日が第4アドベントとなります。
 ドイツでは、4本のキャンドルを用意して、第1アドベントに1本目に火を灯し、第2アドベントには2本、第3には3本、第4には4本と、週を追うごとに灯すキャンドルを増やしていきます。大きな飾り皿に4本のキャンドルを並べて飾る場合もありますが、もみの木やヒバなどの常緑樹の枝を輪型にまとめ、4本のキャンドルを立てて花や松ぼっくり、リボンなどを飾る「アドベンツクランツ」を用意することが多いです。
 またドイツでは、この時期に「シュトレン」というケーキを食べて祝うのも古くからの習慣となっています。


くまがやねっと 海外だより アドベントとクリスマスマーケット
木造家屋のようなケーテの出店
(寒いので、ドアは常に閉めてある)

 そして、ドイツやオーストリアのほとんどの街でアドベントの時期に開催されるのが、クリスマスマーケットです。
ドイツ語では、ヴァイナハツ・マルクト(Weihnachtsmarkt)といいますが、街のあちこちの広場や通り沿いに日本の縁日のように
いろいろな出店が並びます。どの店も木造家屋のようにしっかりとした造りの物が多く、華やかなライトアップによる飾りつけがされています。暗くて寒いドイツの冬には 欠かせないイベントだといえます。


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        ヴァイナハツ・ピラミーデ              クリッペ


 マルクトは、広場の大きさによって、いろいろな規模がありますが、大きなものでは、広場の中心に「ヴァイナハツ・ピラミーデ」と呼ばれるタワーが設置され、その周囲には、グリューワイン(温かい赤ワイン)やチョコレート、お菓子を売る店、焼き栗やクレープ、グリルソーセージやステーキ、煮込みスープの店、あるいは、クリスマスの飾りもの、キャンドル、ガラス細工、毛皮製品、ショール、小物・日用雑貨の店などなど・・・。実に、さまざまな出店が、ところ狭しと立ち並んでいます。
 また「クリッペ」 といって、キリスト降誕の”うまや”の情景を模した箱庭風の飾り像も置かれ、それを見ながら子供に話をしてきかせる、お母さんの姿などもよく見かけます。


 くまがやねっと 海外だより アドベントとクリスマスマーケット
遊園地のような クリスマスマーケット(午後4時ごろ)
  
 その他にもメリーゴーランドや観覧車、ミニ・ジェットコースターや子供用ミニ電車なども設置せれるため、街の真ん中に突如として遊園地ができてしまったようです。


 クリスマスマーケットの時期は、通常11月25日くらいから12月23日くらいまでですが、ベルリンをはじめ多くの観光地では12月末まで開催される所もあります。
 ドイツの冬は日照時間が短く、午後4時を過ぎるともう暗くなってしまいます。こちらでは、子供も大人も、お年寄りの方々も、吐く息が白くなるほど寒い日でも 多くの人々がクリスマスマーケットに出かけ、温かいワインやココアなどをすすりながら 長い夜を楽しんでいます。



取材日:2007年12月4日/取材記者:ベルリンベアさん


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