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くまがやねっと情報局
2008年2月3日更新 →バックナンバー
今回の趣味 ジルベスタ(大晦日)


 留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、
ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
 第19回目はベルリンにお住まいのベルリンベアさんです。 


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ブランデンブルグ門前の特設ステージでのコンサート
(旧西側から写したもの)

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 ベルリンは、今年も盛大な打ち上げ花火とともに新年の幕を開けました。ジルベスタ(大晦日)の夜、街の名所となっているブランデンブルグ門のそばに野外ステージが特設され、ポップ・ミュージックのコンサートが行われました。
 そこには、サッカーW杯の時と同じように 多くの人々が詰めかけ、周辺区域では、厳重な持ち物検査や入場規制などもされるほどでした。
 群集が一体となってカウントダウンをし、午前0時の時報とともに盛大に花火が打ち上げられ、大歓声をあげて新年を迎えました。
 そして、毎年、大晦日の夜は、至る所でとにかく大勢の人々が小規模の打ち上げ花火やロケット花火、ねずみ花火やピストル型の爆竹などをやって楽しみます。
 そのため街中に、その煙や火薬の匂いが立ち込め、恐ろしいほどの炸裂音が響き渡ります。除夜の鐘を聞きながら、おごそかな気持ちで新年を迎える日本の文化とは大きく異なると思います。


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ベルリン国立オペラ劇場で行われた舞踏会


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指揮:ダニエル・バレンボイム(歌劇場音楽監督)
演奏:ベルリン・シュターツカペレ

 一方、ベルリン国立歌劇場では、ジルベスタ・コンサートでベートーヴェンの第九が演奏されたのち、今年は5年ぶりに、ジルベスタ・バル(大晦日に夜通し行われる舞踏会)が開催されました。ドイツ首相や大臣をはじめ、各界の名士たちも多く訪れる豪華なダンスパーティーで、すぐそばにオープンしたホテル・ローマでの豪華ビュッフェも一緒に楽しめるというものでした。 数々のワルツやポルカが、昨年10月にも来日公演した、ダニエル・バレンボイム(指揮)とベルリン・シュターツカペレ(ベルリン国立歌劇場管弦楽団)によって演奏され、多くの人たちがその調べに合わせてダンスをしたりまた、ワインを片手にそれらの名曲に聞き入ったりして楽しんでいました。


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午前0時10分ごろ、ウンターデンリンデン通りにて

 午前0時の合図とともに、みんなでシャンパングラスをかかげ、見知らぬ人同士でも「おめでとう!」と言いながら乾杯し、2008年の訪れを祝いました。
 午前1時ごろからは、別のオーケストラ(映画音楽オーケストラ・バーベルスベルク)が来て演奏を交代し、今度はクラシック音楽のみならずワルツはもちろん、ジルバ、チャチャチャなども含め、軽快な音楽から静かなムード音楽まで、様々な曲が演奏され、明け方、舞踏会は盛会のうちに終わりました。


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元日 午前10時ごろ、家の窓から撮ったもの
  
 元日、朝起きてみると外は一面、銀世界になっていました。
つい4〜5時間前までは、恐ろしいほど賑やかだった街が、まるでうそのように、すっかり静まりかえっていました。雪がすっぽりと、街の喧騒を覆い隠してしまったかのようでした。


 ドイツでは宗教上、クリスマスには家族みんなが集まってお祝いをしますが、ニューイヤーは、いわゆる日本のお正月のような雰囲気は全くありません。
 元日は、ジルベスタ・パーティーでの疲れを癒すべく、どこの会社も店もお休みですが2日からは、ごく普通に仕事も始まり、即通常生活に戻ります。
 小・中学校も今年は例外的に長い冬休みとなりましたが、例年ですと1月5日から授業も開始されます。
 今、私の家の隣りのビルが改築工事をしていますが、2日の朝8時ごろから大きな機械音とともに工事が再開されました。おかげで、私の中のお正月気分は一気に覚め、「やっぱり これがドイツ生活なんだな」と、日本のお正月をしみじみと懐かしく思うのでありました。



取材日:2007年12月31日/取材記者:ベルリンベアさん


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