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2008年3月29日更新
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フィンランドから
留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、
ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
第21回目はフィンランド・バンターにお住まいのすおみさんです。
プロフィール
名前・・・・・・・・・
現住所・・・・・・・
出身地・・・・・・・
職業・・・・・・・・・
在住・・・・・・・・・
すおみさん
フィンランド・バンター
埼玉県熊谷市
主婦
2007年3月より
主人の転勤に伴い、北欧の国フィンランドに越してきました。あっと言う間に1年が経ち、日照時間の変化に翻弄されながらも、ゆったりとした毎日を過ごしています。
フィンランドの特徴
昨年と今年の3月の写真です。
今年はほとんど雪が積もりません。
フィンランドはフィンランド語で『スオミ』と呼ばれていて、「湖の国」という意味があります。その名の通り、フィンランドには約18万の湖があると言われ、国土の10分の1が水で覆われています。そして65%以上を森林が占めているそうです。大自然の宝庫とも言えるこの国は、1年の半分以上が雪で覆われています。
こちらで生活を始めた昨年3月は雪で覆われ、真っ白な世界でした。しかし、近年の温暖化に伴い年々気温が上昇し、今年は雪が殆ど積もらないまま春を迎える事になりそうです。気温も-30度まで下がっていた冬ですが、今年は0度前後で、氷点下に下がる日は殆どありませんでした。
日照時間
昨年6月の写真です。深夜12時に撮影したのですが、
まだ明るくて、この後すぐに太陽が昇ってきました。
フィンランドの日照時間は1年の間に大幅に変化します。夏は一日中明るい『白夜』が訪れますが、冬には日照時間が6時間弱になり、殆ど太陽を見ることができない日々が続きました。人々は暗い毎日を少しでも明るくするため、蝋燭を灯して春の訪れを待ちます。フィンランドは、世界で一番蝋燭が消費される国だそうです。これも、暗い冬を楽しく過ごすための知恵なのでしょうね。
とても寒い冬ですが、窓から漏れる蝋燭の明かりは家庭のぬくもりを感じさせます。
フィンランドの生活
昨年5月、ヌークシオ国立公園にて。
至る所に森や湖があり、夏にはお弁当を持って遊びに来る家族がたくさんいます。
フィンランドでは、仕事などで多忙な日々を過ごしていた日本の生活とは違って、時間がゆっくり流れているような気がします。おかげで、一日がとても長く感じられ毎日のんびりと、でも充実した日々を過ごしています。フィンランドの方はとても優しくて、言葉の分からない私達にも、ゆっくりと英語で話しかけてくれます。お年寄りやベビーカーを押したお母さんが電車に乗る時などは、必ず周りの人々が手を差し伸べてくれます。言葉が分からなかったり、日本で簡単に手に入るものが無かったり、物価が高かったりと、不便なこともたくさんありますが、多くの自然と親切な人々に囲まれ、とても贅沢な環境で暮らしているのだと実感する日々です。
フィンランド人の仕事事情
暖かい日には、夕方になると静かな歩道を散歩する人々が多く見られます。
仕事で、定時になっても席を立つ人の少ない日本とは違い、フィンランドでは定時の数分前から帰宅の準備をして、定時には会社を出て自宅へ帰ります。たとえ残業をしても、ほんのわずかな時間。殆どの会社の定時は4時なのですが、金曜日には3時前に帰宅してしまう人もいるそうです。帰ってからはテレビを見たり、趣味を楽しんだり、家族との時間を楽しんだりと、私たちからすると羨ましい限りです。
バレンタインデー
ヘルシンキ大学。
ヘルシンキ周辺にはこの大学しかなく、フィンランドで唯一の総合大学だそうです
先日の2月14日。日本ではバレンタインデーで好きな方へチョコレートを渡しますが、フィンランドでは『友達の日』といって、仲の良い友達にお花やお菓子などのプレゼントを贈るそうです。また、学校では翌日から一週間のスキー休暇となり、今年度卒業する生徒達にとっての最後の授業の日でもあります。この日には卒業予定の生徒達が大きなトラックに乗り、キャンディーやキャラメルなどを撒きながら町を周ります。休みが終わったら卒業試験を受けるのですが、その前のちょっとした気分転換なのでしょうね。
取材日:2008年2月27日/取材記者:すおみさん
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