くまがやねっとは、埼玉県熊谷市近隣の情報をお届けする非営利のコミュニティサイトです。
HOME
>海外だより
お気に入りに登録する
お友達に紹介する
2009年5月28日更新
バックナンバー
薔薇の月曜日
留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
第30回目はドイツにお住まいのプチトモさんです。
2月23日の月曜日、ドイツのデュッセルドルフからケルン行きの電車は仮装した人達が大勢乗り込み、普段では見慣れない光景を目の前にして、まるで東京の早朝ラッシュを思い出した。めったに混まないはずの電車にそれぞれの衣装を着た人達は、皆ビールを手に持ち歌い、パレードが始まっていないのに浮れている。
仮装した人達
今回私が見に行って来たのは、ドイツの国内最大規模とも言われているケルンの山車パレード。このパレードは旧市街の6.5キロメートルを約4時間かけて練り歩くというもの。
この薔薇の月曜日(ローゼン・モンターク(Rosenmontag))のカーニバルとは、キリスト教の春の復活祭(イースター)を迎える前の40日間、肉を断つ断食節があり、そのまえに大いに食べて飲み、一騒ぎしようというのがこの風習の主旨だそうだ。また、このカーニバル期間では、薔薇の月曜日以外に女性のカーニバル(仮装した女性達がその日一日だけ街の支配権を握り「ボス」になる事を宣言。通りを歩く男性のネクタイを切ってしまう)日やカーネーションの土曜日、チューリップの日曜日など、毎日街は大騒ぎ。
チーズの仮装 寒さで鼻をかむ少年
(写真は加工してあります)
さて、なぜ今回わざわざケルンの山車のパレードを見に出向いたかというと、山車に乗っている人からチョコレートや飴やお菓子、お花等のプレゼントが大量にばら撒かれるから。
このプレゼント争奪戦は、大人が子供を差し置いての本気の戦い。みんな物凄く拾う。挙句の果てには、パレードが通る脇に住んでいる人たちはベランダに出て、傘を上下逆さに持ちお菓子を受けとる。
2008年デュッセルドルフの山車 地下鉄でもきぐるみ
私たちもお菓子を取るべく場所を確保し、山車を待ち構えていたら隣の出店のおばちゃんがビールを一人一本サービスしてくれて、更にシャンパンも一本開けてくれて乾杯。山車が来るまであと30分というアナウンスが流れた時に、私たちの手元にあるビールが空だと言う事に気が付いたおばちゃんが、またサービスしてくれ再び乾杯。
寒い気温の中、何倍もビールを飲み、トイレに向かう友人達。結局寒さに耐えなれなくなり、はしゃぐ気持ちも失せパレードを早々に近くのバーに移動。この日ばかりはどこのバーも満員。ようやく探しあてた場所でも中はやはりパレードだった。
バーの中でもきぐるみ。
バーの中でもみんな踊り狂い、
小道でも出店がたちみんな関係なく踊り・飲み・はしゃぐ。
出店
今年の戦利品は無かったけれども、だれそれ構わず一緒に歌ったり踊ったりしているのをみて、本気で楽しむと言う事を勉強できた。寒かったけれども、出店のジャガイモスープは凄く美味しかった。
ただ、朝から一日中はしゃげるドイツ人の体力に完敗。
去年の戦利品
取材日:2009年2月23日/取材記者:プチトモさん
バックナンバー
HOME
Pageの上へ
みんなのコミュニティサイト「くまがやねっと」
Copyright© くまがやねっと. All rights reserved.
運営会社:
スマイルアート大和屋