一気に読んでしまった。こんなにもひどいことが、なぜできるのだろう。
最近、日本でも子供の虐待のニュースが多い。昔からあったのかもしれないが、表立って出てこなかった・・・。著者の過去を読んで、よく生き延びられたと思う。よほど強い精神力を持っているのだろう。
今は同じような境遇の人々のカウンセリングをし、手を差し伸べているという。子供が親に虐待されたら、逃げ場がない。どんなにいじめられても、そこが我が家だから・・。
虐待は、その家庭だけの問題ではなく、地域の、国の問題として、みんなで子供を守っていかなくてはと強く感じた。虐待する親には、過去に虐待を受けたという経験のある場合が多いと言う。知らず知らず、子供にそうしてしまうというのは、恐ろしいものだ。
自分の子育て時代を振り返ると、一人で三人の子を育てた日々がよみがえる。毎日しかっていたように思う。ゆとりがなかったんだなあ・・・。あの頃は、夫たちは、企業戦士として朝から夜まで働くのがいいとされていた。
そんな中で妻たちは、一人で子育てにあがいていた。虐待をしなくて良かった。一歩間違えば、周りの友人たちとのかかわりがなかったらと思うと、ぞっとする。幸い三人とも、ぐれることもなく大人になり、好きな道を進んでいる。この子たちが親になったとき、やはり、友達や家族に支えられて、いい子育てをして欲しい。
近年、日本でも虐待によるこどもの死亡がニュースになる。
そのこたちが、虐待から逃げ出すためには、どうすればいいのだろう。
虐待しない親を育てるには、社会は、我々はどうすればよいのだろう。
他人事と受け止めずに、子供はみんなで守ってやれたらいい。
この本は、世界中の人々に読んで欲しい。 |