くまがやねっとは、埼玉県熊谷市近隣の情報をお届けする非営利のコミュニティサイトです。
みんなのコミュニティサイト「くまがやねっと」へようこそ!
HOME>おばあちゃんの知恵 →お気に入りに登録する →お友達に紹介する


くまがやねっと情報局
おばあちゃんの知恵
2005年8月13日更新 →バックナンバー
今回の知恵 お盆


「盆と正月が一緒に来る」といわれるように、この2つの行事は日本人にとって最も重要なまつりごとでした。昔は1年を2つに分けて年の始めを正月とし、なごしのはらい夏越祓いをして後の半年の始まりを盆月としました。本来めでたい行事でしたが、仏教がひろまって死者の供養・先祖の供養という色合いが強くなりました。




先祖の霊を迎える行事
 お盆の正式名称は[うらぼんえ盂蘭盆会]と言います。
 先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼び、7月または8月13日より16日までの4日間をさします。13日の夕方に迎え火を焚き先祖の霊を迎え、期間中に僧侶を招き読経をして、飲食での供養をします。16日の夕方、送り火を焚き、御先祖様にお帰りいただく行事です。
精霊棚(しょうりょうだな)
 各地の風習や宗派による違いがありますが、一般的にはご先祖様の霊を迎えるために「精霊棚」と呼ばれる盆棚を13日に作ります。マコモのむしろの上に位牌を安置して、仏具・花・季節の野菜や果物・料理などを供えます。またわら細工の牛馬も飾ります。現在ではキュウリとナスに割り箸を刺して馬と牛に見立てたものが使われます。
 「精霊がキュウリの馬に乗りお盆のとき少しでも早く来られるように、牛に荷物をのせゆっくり楽に帰れるように」という意味がこめられていると言われています。
盆踊り
 お盆の13日から15日にかけて、寺の境内や町内の広場で夜遅くまで盆踊りが踊られます。
 お盆に戻ってこられた御先祖様を慰めるために、行列を作り踊りながら家々を回っていくのが古い形式でした。祖先に感謝し生きていることの喜びを表現するための踊りと考えられますが、現代は“踊りを楽しむお祭り“として各地で催されています。
 徳島県の「阿波踊り」・岐阜県の「郡上踊り」・東京中央区の「佃島盆踊り」・島根県の「津和野踊り」・沖縄県の「エイサー」や「アンガマ」などは観光行事として有名になりましたが、もともとは各地方のお盆の行事です。
送り盆
 精霊を送る行事を「送り盆」といい16日に行います。
 迎え火に対する「送り火」供え物などを川や海に流す「精霊流し」などがあります。観光行事として有名な京都や箱根などの「大文字焼」も、もとはお盆の精霊を送る火祭りの行事です。また灯籠流しをする地域もあり、これらは「精霊送り」と「送り火」を一緒にしたものだそうです。

 いつの時代でも先祖を大切にする気持ちを忘れずに、お盆の時期には日頃出来ないご先祖様の供養をきちんとし感謝したいものですね。



取材日:2005年7月15日/取材記者:イナちゃん


→バックナンバー

メールあなたのおばあちゃんの知恵、募集中です。

くまがやねっとでは、「おばあちゃんの知恵」を募集しています。あなたのおばあちゃんはどんな知恵を教えてくれましたか?応募したい方は、下のボタンからメールでご投稿ください。その際、氏名を必ず表記して下さい。
メールで投稿する
たくさん応募してね


HOME Pageの上へ↑

みんなのコミュニティサイト「くまがやねっと」
Copyright© くまがやねっと. All rights reserved.
運営会社: スマイルアート大和屋