はじめは、葉っぱはどれも自分と同じ形をしていると思っていましたが、
やがてひとつとして同じ葉っぱはないことに気がつきます。
フレディは親友で物知りのダニエルから、いろいろなことを教わります。
自分達が木の葉っぱだということ、めぐりめぐる季節のこと...
フレディは夏の間、気持ちよく、楽しく過ごしました。
遅くまで遊んだり、人間のために涼しい木陰を作ってあげたりしました。
秋が来ると、緑色の葉っぱたちは一気に紅葉しました。
皆、それぞれ違う色に色づいていきます。
そして冬。 とうとう葉っぱが死ぬ時がやってきました。
死ぬとはどういうことなのか...
ダニエルはフレディに、命について説きます。
「いつかは死ぬさ。 でも ”いのち” は永遠に生きているのだよ。」
フレディは自分が生きてきた意味について考えます。
「ねえダニエル。ぼくは生まれてきてよかったのだろうか?」
次々に仲間が散っていきました。
やがて、最後の葉っぱとなったフレディも地面に降り、
深い眠りについたのです。 |