クマガイソウ
花 紀 行 「クマガイソウ」
三ツ峠山の登山口で知られる山梨県南都留郡西桂町に小さな倉見山がある。ここでは、日本で最大級のクマガイソウの群落が見られる。昔、倉見山周辺ではクマガイソウが自生していたそうである。心無い人々の乱掘にあい絶滅してしまった。西桂町に住んでいた池田正純さんは、クマガイソウの群落地再現を夢見て、私財を投じて山を購入した。
最初、五株の栽培から始めて、四半世紀にわたり研究を重ね、年々株数を増やし続けた。現在、約三万株の見事な群落地が完成している。一般にも開放され、毎年、山野草愛好家が数多く訪れ貴重なクマガイソウの群生を観察している。今は亡き池田さんの心意気に男のロマンを感じるのは私だけだろうか。
花しるべ・・・山梨県の三ツ峠登山口の近くに小高い倉見山がある。
赤松林の樹下にクマガイソウの群落が見られる
花期・・・・・・ 五月上旬
所在地・・・・ 山梨県南都留郡西桂町倉見
アクセス・・・富士急行三ツ峠駅から徒歩約25分
中央自動車道都留ICから約15分 |
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