今年の日本列島は高温に覆われた。草津白根山周辺の植物にはどのような影響があったのだろうか。リンドウは、例年9月上旬が見頃。 |
活火山の白根山(2162m)山頂は、火山活動のため草木1本生えない荒涼たる岩原で、直径1kmにおよぶ大火口がある。
火口底には、湯釜、涸釜、水釜と3つの火口湖が沈んでいる。白根山と本白根山に挟まれた弓池は、強い酸性の水をたたえ、周辺は一面の湿原になっている。
池の北東に県営の白根レストハウス、駐車場があり、草津白根山探索の基地になっている。ここから白根山頂火口をめぐる遊歩道が整備されている。
9月になると、ムラサキ色の花をつけてリンドウが咲き始める。 レストハウスから国道292号線、志賀草津道路を草津温泉の方向へ歩くと、左側、白根山を背景に荒地に咲くリンドウの可憐な姿が見られる。弓池の湿原周辺ではリンドウの点在が見られる。 |
芳ヶ平から湧く霧を背景に咲くリンドウ
遠景に白根山頂火口をめぐる遊歩道が見える
弓池周辺に咲くリンドウ
白根山頂の周辺は、まるで月面のクレーターのようで、山腹は浮石流や溶岩流で覆われた裾野が広がる。
夏を彩るハクサンフウロウ、オニシモツケ、クルマユリ、ヤナギランなどはすでに終わり、かわってエゾリンドウやオオヤマリンドウ、アキノキリンソウなどが咲き始める。 |
冬の気配を感じ精一杯咲くリンドウ
10月に入ると緑のチシマザサの中でナナカマドが真っ赤に燃え上がることであろう。
ナナカマドが葉を落とすと、草津白根山周辺の植物達にとって厳しい冬がやって来る。 |
所在地:群馬県吾妻郡草津町草津
問合せ:草津町観光創造課 п@0279−88−0001
交 通:上信越自動車道碓氷軽井沢ICから車で約100分・徒歩10分
駐車場有(有料) |
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