前回に続き、4月6日、寄居町と東秩父村の花旅を楽しんできた。まず、寄居町の天然記念物に指定されているエドヒガンを観ることにした。
先月の22日はまだ2、3分咲きだった桜は満開で散る寸前であった。 |
寄居町指定天然記念物の彼岸桜 |
シルバー人材センター(旧埼玉県農林総合研究センター森林支所)の敷地内にあるエドヒガンは、樹齢が150年と推定されている。根元から枝分かれした樹姿の美しい桜である。桜の咲く頃、南側に規模は小さいがカタクリの花も咲く。
敷地内は、花木や野草が多く、四季を通じて楽しめる。
次の目的は、秩父高原牧場の桜。例年、4月中旬頃が見ごろになるが、様子を見ることにした。この牧場は皆野町から東秩父村にまたがる約355haの広大な敷地。牧場内や周辺には約1000本の桜が点在している。
例年だと4月の上旬になると、山道はみごとな桜のトンネルになり、花の旅人たちの目を楽しませてくれるが、今年は遅れている。
特に、毎年楽しみにしている牧場内で雄姿を見せてくれる一本桜は、まだまだ蕾が固かった。見ごろまでには後、10日位はかかるのではないかと思われた。
満開の情景を皆さんにお見せしておきたい。是非、一度観桜なり、撮影なりをお楽しみいただきたい。 |
秩父高原牧場の一本桜(今年の撮影ではありません) |
山峡の九十九折の山道を下って行くと、道の端には花木が目に入ってくる。東秩父村は本当に花木の多い地域である。サンシュユや花桃、遠景の山の斜面には桜もちらほらと見える。 |
路傍に花桃とサンシュユ |
花桃がまだ元気に咲いている |
坂を下りきり、県道294号(坂本寄居線)の落合橋を右折して小川方面に向う。
最後のスポットは東秩父村の和紙の里。途中、右側に見える東秩父村役場の周辺では河津桜がまだ咲いていた。今年は、桜が開花した後、春冷えが続いたため、花持ちがよいのであろうか。
東秩父村和紙の里には、年、数回は訪れる。花の接写をするときに、背景に「細川紙」を使用するからである。
また、過去には「細川紙」を使って、デジタル写真絵を作成したこともある。約1300年の歴史がある「細川紙」には、なんともいい様の無い味わいがある。
春になると、和紙の里の敷地内には風情のある藁葺の古民家があり、前庭のソメイヨシノとの組み合わせが気に入って、撮影している。
今回は桜が満開とまでにはいかなかったが、周辺では桜と花桃の競演も観られて満足のいく花旅が締めくくれた。 |
「東秩父村和紙の里」の古民家と桜 |
古民家と桜 |
桜と花桃の競演 |
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