今年の花の開花は、全般的に一週間から10日ほど遅れ気味である。
6月25日、梅雨の晴れ間、小鹿野町(旧両神村)花しょうぶ園の花旅に出かけた。例年に比較すると、花の咲き具合は余り良くない。気候が不順のためだろうか。
それでも平坦な地域にある花しょうぶ園とは一味違い、山間に咲くハナショウブは気品が溢れている。
清流沿いに40eほどの花しょうぶ園には、新緑の山並みを背景に、約1万株といわれる紫、濃紫、白、しぼり、色とりどりの花が咲きそろうと雅な雰囲気さえ感じられるから不思議だ。
この花しょうぶ園には小鹿野町の街中を通って行く。
小鹿野町には江戸時代(1803年)から9代に亘り続く老舗の甘池堂がある。ここの羊羹は、古来家伝の秘法を基とした手造りで、独特の風味がある。枯淡風雅な味は、わたしの嗜好にぴったりである。両神方面の撮影の帰りにはかかさず買うようにしている。近郊では深谷市の糸屋の羊羹も旨いが、甲乙つけがたい。何だか、花より団子の話になってしまった。 |
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