今日(9月30日)は、第30号に掲載した幸手市の権現堂堤へ写友のSさんと曼珠紗華を撮影に行く。天気予報では朝から雨とのことであった。空は鉛色の厚い雲に覆われていたが降る気配がない。午前9時前、Sさんの運転で熊谷から幸手市に向う。時々パラパラっと降ってきたが大降りにはならなかった。
権現堂堤の駐車場には、すでに車がほぼ満車に近い状態。天候が悪くても曼珠紗華をひと目見ようと大勢の人たちで賑わっていた。
今年の花の開花は、平年に比べて10日ほど遅れ気味だそうであるが、咲き始めたばかりで、花がしゃきっとして、色も朱色が濃く感じられた。しかも花株の多くなっているのには驚いた。
2年前は15万株だったのが、現在、75万株だそうである。約5倍に増えている。時々、パラパラっと小雨が来たが、この夏、雨も降らず、猛暑に虐げられた曼珠紗華は水を含んで生き生きとして、艶やかな花姿をみせている。
特に目を引いたのは白花の曼珠紗華である。デジカメのカメラマンは白花に集中していた。
日本人に最も愛されている花は桜。権現堂堤と言えば桜とナノハナ。今では、桜の名所も四季折々に花が楽しめるようになった。
1月から2月は水仙、3月から4月は桜、6月から7月にかけて紫陽花、9月から10月は曼珠紗華と咲き継がれている。
権現堂堤の四季折々の花は年々美しさを増していて、花の旅人たちを楽しませてくれる。
最近、とみに気懸りなことは、カメラマンのマナーである。柵の中や散策路に三脚を立てて、撮影しているのを見かけるが、花園は自分だけのものではないことを自覚してもらいたい。
堤の花を守るために活動をしている縁の下の人たちのたゆまぬ努力があることも忘れてはならないと思う。 |
秋雨に映える曼珠紗華 |
白花の曼珠紗華が目立つ |
小雨の中花の旅人 |
桜樹の根元を覆う曼珠紗華の群落 |
上下に曼珠紗華が見られる路 |
朱色の斜面に白花がポイント |
紅白の共演
雨にもめげず花に見せられた人たち |
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