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くまがやねっと おりおり写真紀行 西田昌稔さん
2010年11月4日更新 →バックナンバー

今回のテーマ

第53回 長島記念館



長島恭助の遺志を継承した心和む記念館

 熊谷市(旧大里町)小八林にある長島記念館を訪ねた。記念館の周辺は牧歌的な雰囲気が残っている農村地帯である。
 埼玉銀行の頭取、会長を勤め、埼玉県経済界の発展に寄与した長島恭助の遺志を継承して、平成5年、長島記念財団を創設し、長島恭助の生家を利用して記念館が建設されたものである。
 記念館の敷地面積は1800坪。正門を入ると正面に長島恭助の生家で、280〜290年前に建てられた建物がある。建坪は約67坪ほどで、屋根は芳葺きで銅版を被せてある。
 埼玉出身の高田誠や宮本三郎、横山大観などの美術工芸品が展示されている石倉は、旧帝国ホテルの表玄関を飾ったものと同質の大谷石で造られている。創建は大正9年。当時、1階が倉庫、2階は客間として使用されていた。
 正門右手の石倉は、米倉として同じ頃建てられている。米俵1000俵保管できたそうである。現在も90年前の創建当時の面影を留めている。
 母屋の左側にある小さな中門をくぐると、枯山水の中庭がある。中庭を通り抜けると果樹園になっており、梅、杏、李、栗、柿、無花果、果梨、柚子の木などが植栽されている。下草には四季折々の草花も観賞できる。


くまがやねっと おりおり写真紀行 長島記念館
記念館の正門


くまがやねっと おりおり写真紀行 長島記念館
正面が母屋 


くまがやねっと おりおり写真紀行 長島記念館
美術工芸品が展示されている石倉


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母屋の内部


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母屋の大黒柱


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枯山水の中庭


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秋明菊が咲き乱れる庭


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記念館の隣接地に咲く秋明菊

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正門左側の長屋塀


くまがやねっと おりおり写真紀行 長島記念館
正門右側の石倉 当時1000俵の米俵が保管されていた 


くまがやねっと おりおり写真紀行 長島記念館
柚子畑


問合せ:長島記念館  п@0493−39−2025
所在地:埼玉県熊谷市小八林1022
休館日:毎週月・木曜日(祝日を除く)・夏期・年末年始
入場料:一般300円 小・中学生100円
交 通:JR熊谷駅南口より市バス長島記念館前下車
     JR高崎線吹上駅より車で5分




取材記者:西田昌稔

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