9月27日、台風一過、涼しさに誘われて太田市の常楽寺に出かけてみる。山門を入って、驚いたのは素晴らしい境内の景観であった。このお寺は、10年前、友人の写真紀行作家・大貫茂が「東国花の寺百ケ寺はなごころ」の出版に際して、埼玉、群馬に所在する花の寺の撮影に協力したことがある。当時は現在のように造園ができておらず、未完成な庭園であった。そのときに取材した真言宗豊山派の寺院。
境内にはサクラ、ミツバツツジ、ナンジャモンジャ、ハナミズキ、サルスベリ、古代ハスなど多種の花々が咲くが、そのなかでも、華麗な群落美で人々の目を引くのがヒガンバナの赤花、白花である。
マンジュシャゲの別名を持つこの野草は、最近、人気が上昇している。埼玉県でも日高市の巾着田や幸手市の権現堂桜堤のように、広大なマンジュシャゲの群落美も見応えのあるものだが、寺院内の静かな佇まいのなかで観賞するマンジュシャゲも異なった風情があるものだ。特に、石仏とマンジュシャゲはフォトジェニックな被写体になり、カメラマンの人気の的である。
今日は天気が良過ぎて、木漏れ日のコントラストが強く、マンジュシャゲの真紅の色合いが出ず、カメラマン泣かせであった。 |
山 門 |
本 堂 |
境内の池の辺に咲く一輪のマンジュシャゲ |
マンジュシャゲの群落が境内を満たす |
マンジュシャゲの炎に包まれる石仏 |
フォトジェニックな石仏とマンジュシャゲ |
木陰に咲くマンジュシャゲ |
一輪でも存在感があるマンジュシャゲ |
所在地 : 群馬県太田市上田島町372
問合せ : 常楽寺
T E L : 0276−31−0001
交 通 : 東武伊勢崎線木崎駅から徒歩25分 |
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