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2006年5月24日更新

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第10回　花園フラワーショー
　　　　　開催結果報告

　　入り口　　　　　　　　　　　　　　　　Welcome tree

　４月２９日～５月５日までの７日間、深谷市･花植木の里「花園市場グリム」にて、第９回花園フラワーショーを開催致しました。昨年を上回る３万６千人のお客様にご来場戴きました。１日だけ雨に降られてしまったものの、天気にも恵まれ、新緑の木漏れ日が会場を包んでくれました。お客様には、コンテスト作品の解説を聞きながら会場内を巡るガーデンガイドツアーや各種体験教室、ショーイベントなども人気を呼んでいました。会場内では、神岡学氏による流木作品展“空想庭園”が特別開催されました。新緑の若葉が美しい散策路の小道の傍らで、なんとも言えない表情を浮かべる流木作品は、道行く人々の笑みを誘っていました。

ガーデンガイドツアー

　花園フラワーショーのメインイベントであるガーデニングコンテストは、４３作品が会場内を賑やかに色どりました。３週間の時間を経て、ようやく完成した作品は、どれも力作ぞろい。どの団体も自分なりの“自己ベスト”を尽くして作られた作品は、その情熱をお客様に“訴えかける”ような迫力すらありました。
　コンテスト出展者とお客様とのやりとりも楽しいもの。作り手の“生の声”を聞いて、その作品に込められた想いを知ることで、更に作品の魅力が深まるようです。

投票風景

　また、当ガーデニングコンテストの最大の特徴は、お客様による来場者投票によってグランプリ及び、入賞作品が決まるという点が挙げられます。ガーデニングコンテスト出展者だけではなく、お客様にも投票に参加して戴くことで、皆で花園フラワーショーを作りあげたい、という思いが込められています。お客様お一人おひとりが審査員ということもあり、一つひとつの作品をつぶさに丁寧に見る姿が印象的でした。投票所でも真剣な眼差しで、作品を選ぶお客様がたくさんいらっしゃいました。
　グランプリ受賞者には、賞状、トロフィー、賞金、そして、清和学園高等学校講師資格授与と共に、今年は、㈱ドトールコーヒーよりハワイ旅行が贈呈されました。コンテスト出展者のグランプリに賭ける思いもなみなみならぬものでした。

グランプリ作品

　今回のグランプリは、屋外ショーガーデン部門　テクノ･ホルティ園芸専門学校造園緑化専攻３年生による“光悦庭”が受賞致しました。全長１０ｍの雄大な曲線を描く光悦垣は、見る人にそのスケールの大きさと同時に開放感を感じさせる作品となりました。前回に引き続き、今回も当コンテストに挑戦して下さった造園緑化チームの成長ぶりを感じました。1年の月日は、凄い。つかみどころのないありきたりの日常から、自分自身の成長を感じることは難しい。けれど、彼らの“１年後”は、こんなに確かな“伸びしろ”があったのか、と思わせてくれました。時間は誰にとっても“平等”ではあるけれど、その平等な時間の中でどれ程のものを積み上げられるかについては、自分自身の力量によります。私にとって、彼らがグランプリを受賞したという結果は、ないがしろにしがちな日常を、改めて振り返るきっかけになりました。
　その他、来場者投票により決定された入賞作品については、花園フラワーショー･HPをご覧下さいませ。又、今後何回かに分けて、入賞作品解説や、フラワーショーの企画の歩みなどについてお伝えしていく予定です。どうぞ、よろしくお願い致します。

取材日：2006年5月20日／取材記者：フラワー

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