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2005年9月2日更新
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軽便蒸機に魅せられて
野口 信夫さん
野口信夫さん(45歳)は熊谷市在住で、現在高校に勤務し彫刻家としてご活躍されている方です。学生の頃から蒸気機関車を追いかけ、当時は日本各地を駆け巡りその雄姿をカメラに収めていたそうです。
今からちょうど30年前の1975年12月24日、北海道の夕張線を最後に日本から現役の蒸機が姿を消しました。当時高校一年生だった野口さんは、その日学校で2学期の終業式を迎えるはずでしたが……なぜか北海道でさよなら運転に立ち合っていたそうです。
2004年 中国にて
1977年 台湾にて
1979年 台湾 製糖線(朴子線)
1977年に17歳で台湾のSL撮影ツアーに参加したのが最初の海外遠征で、「その時目にしたサトウキビを運ぶ軽便蒸機の姿は忘れることができない」と目を輝かせ語ってくれました。
また当時けむりプロによって出版された写真集『鉄道讃歌』に深い感銘を受けたそうです。
「その後の撮影に大きな影響を与えられた」とその古い写真集を手に、大事そうにページをめくっていました。
2004年 中国 芭石鉄路
2002年
「私の家の蒸気機関車」入選作品
台湾 製糖線(下揖子寮線)1979撮影
1979年の3回目の台湾撮影旅行以後、鉄道とはすっかり離れていたそうですが、2002年に縁あって深谷のギャラリーで写真展を開いたそうです。そのとき展示した作品を東京都写真美術館で開催されたコンクール『私の家の蒸気機関車』に出品したところ、入選作品として展示されました。
これを機に昔の仲間と再会し芭石鉄路の情報を得、くすぶっていた軽便蒸機への想いが再燃し、いても立ってもいられず、昨年2度の訪中を決意したそうです。
「鉄道は本来人間の生活の中で発達してきたもので、ここにはその原点を感じる」と芭石鉄路の魅力について語り、「自分の思い描いていた鉄道情景に出会うとあれこれ考えずに自然にシャッターを切れる感じがする。そしてその瞬間がとても楽しい」と声を弾ませて楽しそうに教えてくれました。
「私は写真家ではないので良い写真が何であるか難しいですが、感動して撮った一枚一枚の写真にはつたないながらも何か伝わるものがあるように思う」と語ってくれました。
2004年 中国 芭石鉄路
2005年7月、くまがや館ギャラリーにて写真展を開催していただきました。
モノクロの作品たちは、蒸気機関車の力強さや優しさを通して人々の生活や営みを写し出し、遥か彼方の情景から遠い日の日本の姿を思い出させてくれました。北京や上海といった都会とは違う顔の中国がそこにはあり、自然との対比や躍動感がお客様に好評を博しました。
また師と仰ぐ“けむりプロ”の方も最近の自作アルバムを携えて来場して下さったそうで、会場に来ていた仲間と共に楽しいときを過ごせたと少年の日に戻った笑顔を見せてくれました。
「同じ趣味を通して多くの方と出会い、話が出来るということは幸せなことだと感じています。次は是非インドに行きたい」と写真展を終えての感想とともに新たな意気込みを語って下さった野口さんでした。
■インフォメーション
野口信夫さんの電子写真館
三好
http://www.town.miyoshi.aichi.jp/kikakuka/choukoku/choukoku-kobetsu/48.html
http://www.town.miyoshi.aichi.jp/kikakuka/choukoku/choukoku-top/index.html
西会津町
http://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/webc/linkpage/buronzu/buronzu2.htm#8
http://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/webc/linkpage/buronzu/buronzu.htm
野口信夫写真館
http://www.h5.dion.ne.jp/~linksec/index.html
取材日:2005年7月27日/取材記者:イナちゃん
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