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くまがやねっと 妻沼聖天山界隈
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2011年3月30日更新 →バックナンバー
今回の趣味 第3回
聖天様を取り囲むパワースポット


 東日本大地震の被災地への救援は遅れ、救援を待つ人たちの姿が脳裏から離れません。ただただ早く救援が進むことを祈っております。
 古代から人々は自然の恵みを受ける一方、自然の猛威に恐れおののき、平穏の日々が繰り返されることを神々に祈ってきました。
 妻沼聖天様は多くの人々の守り神として、歴史を重ねてきました。今回は聖天様のルーツと関わりある神社を訪ねてみます。
 明治維新までは、神仏混交の社寺でした。妻沼聖天様に参拝した時は、必ず「いなり寿司」をお土産に買うというほど、いなり寿司が名物です。
 妻沼は稲荷信仰の厚い地域です。現在の聖天様を含む一体は、大我井の森という樹林地でした。その森の中に、稲荷神社が祀られていたのでしょう。この地に斉藤別当実盛公が移住したにあたって「聖天宮」を一緒に祀り、やがて聖天宮が信仰の中心になっていたようです。
 現在でも、聖天様と関わった神社は地域の人々に守られています。聖天様にご参拝の折にはぜひお訪ねください。


大我井神社
 明治元年に出された神仏分離令までは、聖天様と一緒に祀られていました神々を、新たに社殿を建てて移し、地名により「大我井神社」呼ばれています。聖天様の東にあり、明治40年に当時の妻沼村の村社に指定され、多くの氏子により支えられてきました。現在でも、祈年祭(2月28日)、例大祭(4月17日)、鎮火祭(火祭り、8月27日)、新嘗祭(11月28日)が行われています。(写真は、2月28日の祈年祭、小雨の中行われました)
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白髪(しらが又はしらがみ)神社
 地元では「しらひげ様」と呼ばれています。妻沼小学校から約300メートル東北、利根川の土手の手前の畑中に、高岡稲荷神社と式内白髪神社の2つの石柱が建っています。大変古い神社で、聖天様の前身という説もあり興味が尽きません。現在は小さな社です。
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摩多利神社
 神社となっていますが、鳥居がありません。古くは「摩多利堂」と称し、本尊は摩多利尊天です。ここは聖天様の管理下にあります。不思議な社です。聖天さまから西に700メートル、国道407号と県道深谷妻沼線の登戸交差点を右折し、20メートル先を左折すると社の木立が見えます。
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赤子稲荷神社
 聖天さま西参道を入りすぐ。左側に小さな鳥居と社があります。古くは摩多利神社の北側の地にあったようです。「延暦3年に祀る。摩多利堂北にあり」と、妻沼町誌(昭和3年発行の復刻版)にあります。
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取材記者:逸見稔


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