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くまがやねっと 妻沼聖天山界隈
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2011年8月10日更新 →バックナンバー
今回の趣味

第8回 夏祭り


 7月、8月は夏祭りのシーズンです。各地で神輿や山車・屋台の巡幸でにぎわいます。今回は3基の神輿を取り上げました。
 全国各地の夏祭りは、盂蘭盆会(盆)、七夕、祇園祭などにからんだ行事です。特に京都八坂神社の祭り(祇園祭り)は、全国各地に広がりました。私の子供の頃は、夏祭りを「祇園」と言い、神輿を「てんのうさま」がきたよ、などと叫んでいました。でんのうさまは「牛頭天王」のことで、八坂神社の祭神。夏祭りといえば、祇園祭で、てんのうさまを担ぐことだったのでしょう。


○池の上地区の神輿

 妻沼聖天山を取り囲む地域の1つ。聖天山境内南側で本坊歓喜院の西側で、いなり寿司の森川寿司店など商店を含むエリア。祭りの祭神は、
第3回で取り上げた摩多利尊天で、牛頭天王ではありませんでした。

       くまがやねっと 妻沼 夏祭り
       摩多利神社の社前に準備した子供神輿と大人神輿

 摩多利尊天と歓喜天はともに、インドのヒンズー教の神様「シバ神」に関わりを持っています。古くは歓喜天の守護神として摩多利尊天が祀られていたのではないでしょうか。

       くまがやねっと 妻沼 夏祭り
             聖天堂拝殿前で揉む池の上の神輿

 池の上地区の神輿の渡御コースの最後は、聖天堂で大きく揉みながら担ぎ、御仮屋(地区コミュニティセンター)に戻ります。今年は新たに石舞台もでき、担ぎ手は一段と力が入ったようでした。

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                  聖天堂石舞台で

○武州めぬま飾り大神輿

 妻沼聖天山境内の東エリアの3地区(上町・仲町・下町)で守ってきた大神輿。3地区の担ぎ手不足から、一時期保管されたままでしたが、有志によって作られた武州めぬま神輿会が応援することで、再登場するようになりました。
 現在も聖天山境内、仁王門に格納さています。神輿の祭神はスサノオノミコトです。

       くまがやねっと 妻沼 夏祭り
              武州めぬま飾り大神輿のPR看板

       くまがやねっと 妻沼 夏祭り
                大神輿渡御の御祓い


○大杉神社のあばれ神輿

 利根川の川の中に担ぎ込み、神輿の屋根で担ぎ手が力比べをする勇壮な祭りです。
 妻沼町誌の伝説コーナーの中に、次のように書かれています。(要旨)

~船頭の夢に「われこそは利根川の川神たる大杉大明神である。お前たちが 日ごろ利根川を運行するにあたって、つつがないよう守っているのに、わしをお祀りする者が一人もいない。お前はまじめな人間だから頼むのだが、これを御神体として祀ってくれ」とご神体を渡された。船頭は仲間たち諮り、社殿を建立し大杉様を祀った。~

 現在大杉神社は「神明社」と一緒になっています。
 地域の祭りを継承することは、大変な努力が必要です。最近ではどこの地区も人不足。神輿の担ぎ手を他の地域から募るようになっています。担ぐことの楽しみだけになって、地域の祭りのルーツが忘れられるとことが心配です。

       くまがやねっと 妻沼 夏祭り
                 利根川の中で力比べ



取材記者:逸見稔


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