さくら名所100選の石碑
賑わう屋台
日が暮れても人の流れは衰えず
満開の桜堤 |
桜堤
熊谷の桜の歴史は古く、天正2年(1574)旧堤(北条堤)が築かれて以来、桜の名所として全国に名を馳せ、昭和2年には内務省史蹟名勝天然記念物に指定されたほど。熊谷の大火や荒川の氾濫等により、徐々に衰えてしまいましたが、昭和28年、市制施行20周年記念に新堤に桜を植栽しました。
現在では昔に勝る見事な桜並木に育ち平成2年にはさくら名所100選にも選ばれ、毎年大勢の人で賑わうようになりました。
江戸時代からの桜の名所
熊谷は江戸時代から世に知られる桜の名所でした。若山牧水は「乗り換えの汽車を待つとて 出でて見つ 熊谷土堤のつぼみ桜を」と詠み、安藤野雁(あんどう・のかり)は約2キロにわたる桜のトンネルで、「酔いみだれ 花にねぶりし酒さめて さむしろ寒し 春の夕風」と詠んでいます。桜の美しさに心を奪われ、熊谷の桜に魅せられた歌人達の一首です。歌碑があるので、その前で一首詠んでみてはいかがでしょうか。
また旧桜堤の残る万平公園には、先駆者・竹井翁(万平)の碑や、熊谷栽桜の碑、名勝熊谷堤の碑がたてられています。古い桜が多く静かにお花見を楽しみたい人はこちらがおすすめです。
熊谷さくら祭
熊谷さくら祭といえばここ熊谷桜堤です。今年のさくら祭は平成17年4月1日(金)〜12日(火)です。期間中は土日を中心に物産品の販売・屋台・凧揚げの集い・新製品の試飲など数々のイベントが行われます。
また日暮れ時にはボンボリに灯がともされ桜がライトアップされるので、家族・友達・カップルで夜桜も楽しめ、夜桜で一杯という会社員の姿も見られます。
足を運んで
全国の開花予想が発表され早く桜を見に行きたいとウズウズしてる人は多いと思います。まずは都内まで行かずに近場でお花見を楽しんでみませんか。近場なので買い物のついでに見ることもできますし、「ちょっと行ってこよう」と気軽に見ることができます。
桜並木を見ながら散歩したり、ジョギングしたり、桜のトンネルの下でお弁当を食べたりと誰かを誘ってお花見に出掛けてはいかがでしょうか。 |