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熊谷人物伝 |
第5回 江原 望さん (えはら のぞむ) |
2006年3月5日更新
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江原 望さん |
今回の人物伝はチェロ奏者の江原望さんです。江原さんは、東京芸術大学音楽学部卒業。原田喜一、堀江泰氏、ベアンテ・ボーマン、ルドヴィード・カンタの各氏に師事。NHK美術鑑賞ビデオ全6巻の音楽を担当。村松健さんのCDにソロで参加。近年は平和を祈る気持ちを込めた自作曲、故松井やより女史に捧げるレクイエム「空へ」「ひだまり」を中心に、バッハの無伴奏組曲やビートルズなどを加えて、数々のリサイタルを開催。現在は日本フィルハーモニー交響楽団チェロ首席代行を務めています。 |
自宅での演奏風景 |
チェロを始めたきっかけ
江原さんは幼少からピアノを習っていました。音楽を仕事にしたくて高校生の時、ピアノの先生に相談したところ、「ピアノでは間に合わないけれども、チェロなら高校からでも間に合うのでは」と助言されたのがきっかけで始めました。クラブには入らず週1回個人レッスンを受け、他の日は学校から帰宅後3〜4時間の練習を毎日続けました。大学卒業後は仕事がなくアルバイトの日々。しかし段々と口コミで広まり仕事が入るようになりました。オーディションを受け日本フィルハーモニー交響楽団に入団してから13年が経ちます。 |
山古志村での演奏風景 |
チェロの魅力とチャリティー活動
江原さんにチェロの魅力を尋ねると、「チェロは楽しいから辞めようと思ったことはない。ピアノのように小回りのきくものより、チェロのようにゆったりとしたものの方が自分にあっている。」と語ってくださいました。
江原さんは楽団の活動以外にチャリティー活動も積極的にしています。埼玉県坂戸市のチャリティーで資金集めをし、新潟県山古志の仮設集会所で80回位演奏されました。中越震災以来継続して行っている支援コンサートです。「週2回の入浴日と演奏日が重なった時、自分の演奏を聞くのを選んでくれた。こういう経験を通して、音楽家は成長する」と嬉しそうに話してくださいました。 |
坂戸福祉作業所支援コンサート |
これから・・・
「せっかく熊谷に越してきたのだから、熊谷の人と関わって、音楽活動をしたい」。その言葉通りに、4月15日、くまがや館で、チェロコンサート“ひだまりコンサート 〜美しい風景の写真と共に〜”を開催します。詳細は当館までご来館もしくは、お電話、メールでお申し込み下さい。 |
“山古志村での演奏風景”と“坂戸福祉作業所支援コンサート”の写真は、
愛とヒューマンのコンサート 代表の今野さんの提供です。 |
取材日:2006年1月19日/取材記者:みいちゃん |
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