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熊谷人物伝 |
第31回 江田 安一さん(えだ やすいち) |
2007年9月18日更新
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江田 安一さん |
今回ご紹介するのは、日本劇作家協会・会員 劇作家の江田安一さんです。江田さんは、数年前まで都内の劇団に所属し、全国で演劇の公演を行ってきました。
今回、『熊谷文化創造館 さくらめいと』が募集した自主企画上演に「熊谷に住んでいるんだから、熊谷で公演してみよう」と応募し、採用されました。江田さん作・演出による、熊谷次郎直実の息女『玉津留姫物語』と、麥翁・権田愛三の生涯『麦さん』の出演・演出の二作品を手がけました。 |
指導する江田さん |
新しい演劇スタイルに挑戦
自主企画上演に出演したのは、2007年2月にオーディションに合格した市民の方々です。今回の演劇スタイルは、舞台装置や小道具を使わず、暗転を無くしテンポの良い芝居を心がけたそうです。
その代わり、観客に想像力を働かせて貰わなければならない分、出演者の台詞力が問われることになります。
また、出演者全員が最初から舞台左右の椅子に座るスタイルをとるので、台詞もしっかり覚えなければなりません。つまり、出番のないとき、舞台の袖で台本を確認することができないのです。これは出演者全員の演技力を向上させるのが目的だったそうです。 |
通し稽古風景 |
演出・脚本の魅力
演劇について話し始めると止まらない江田さん。演出・脚本の魅力を伺うと「演劇のことを考えていると、一生青春でいられる。次から次へとやることがあって、どんどん次のものを書いていかないと間に合わないんです。よく『年を考えて』と言われますが、それを考えていたら動けませんよ。」と熱っぽく演劇を語って下さいました。 |
関係者を前に、通し稽古 |
これからは・・・
「熊谷市だけでなく、県北にゆかりのある人物を主人公にした舞台をつくりたい。その舞台の観客が、主人公に関心を持ち、郷土意識の向上が図れたら嬉しい。また、他団体との交流を通じ更にレベルアップし、地域社会における芸術・文化の向上に尽くしたい。」とお話してくださいました。 |
取材日:2007年6月11日/取材記者:みいちゃん |
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