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熊谷人物伝 |
第46回 能村 達也さん(のむらたつや)
能村 陽子さん(のむらようこ) |
2008年5月12日更新
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陽子さん、達也さん |
今回ご紹介するのは、能村夫妻です。達也さんは語り、陽子さんは、薩摩琵琶の弾き語りをされています。
お二人は、劇団十五人会で出会いました。達也さんは25年間、劇団に所属し、多くの舞台で活躍されました。それから、語りの世界に入られました。
陽子さんは、語りの世界に入って、かれこれ30年になります。最初は、本が嫌いな娘さんの為に始めました。やがて“加藤精三語り塾”に入門し、各地の学校、図書館、公民館、ログハウス、ギャラリー等を舞台に語りを披露するようになりました。
現在、ご夫婦で、“琵琶語り”の公演を行っています。 |
足袋蔵ギャラリー『門』にて |
達也さん、語りの魅力
琵琶というと多くの方は『平家物語』や『耳なし芳一』を連想されるのではないでしょうか?達也さんは、『耳なし芳一』を得意とし、劇団で鍛えられた声を遺憾なく発揮しています。
「語りとお芝居はよく似ている。芝居は動きが伴うが、語りは言葉だけ。声だけで臨場感をだすのは難しいが、その奥深さが魅力でもある。」とお話されました。
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さいたま市にて |
陽子さん、琵琶をはじめたきっかけ
語りを長く続けているうちに、壁にぶつかり悩んでいた時に、琵琶に出会いました。テレビから流れる琵琶の音を聞き、「これだ!これで、新しい世界を表現できる。」と思ったそうです。
琵琶は既製品がなく、全てオーダーです。運よく、友人に琵琶を譲ってもらえることになり、数少ない琵琶職人により修繕された琵琶は、今も陽子さんと共に語り続けています。ちなみにこの琵琶は、大正時代に作られたもので、80年〜90年の歴史があるものだそうです。 |
足袋蔵ギャラリー『門』にて |
お二人のこれからの目標
「地域での活動を広げていきたいです。又、“熊谷直実・方力房蓮生”の“琵琶語り”を、熊谷をはじめ全国のゆかりのあるお寺などでできたらいいなと思います。」(達也さん)
「琵琶を持って日本の北から南まで旅したい。また1人でも多くの方に聞いていただき、喜んでもらえたら嬉しいです。」(陽子さん) |
取材日:2008年1月18日/取材記者:みいちゃん |
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