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熊谷人物伝 |
第69回 村山 祐一さん(むらやまゆういち) |
2009年4月26日更新 |
村山 祐一さん |
今回ご紹介するのは、みつまた保育園(加須市)の理事長の
村山祐一さんです。児童館・デイサービスセンターを併設する、2,600坪の広い敷地の中、豊かな自然に囲まれた『みつまた保育園』。子供達のことを考え、3年前に木をふんだんに使った新園舎に建て替えました。温もりあふれる新園舎の中を紹介していただきながら、村山さんの保育や自然素材に対するこだわりを語っていただきました。現在、帝京大学文学部教授、保育研究所所長、日本保育学会常任理事を務められています。 |
床全面に木が使われています |
みつまた保育園のコンセプトは?
『自然を生かした空間作り』を目指しているという事で、木をふんだんに使用した内装仕上げになっています。「床は命!室内で一番接する部分は床です。その床だけは妥協出来ません。」と村山理事長。床全部に木を使い、子どもも職員も靴下や裸足で過ごしています。泣いていた子供を木の部屋に連れて行ったところ、なんとなく静かになったこともあったそうです。
園のコンセプトは、「自然(木)を活かし、子どもだけでなく親(大人)も園にいて気持ちいいと感じ、園自体が楽しめる空間であること。」とお話されました。 |
靴下で過ごす子ども達 |
子どもが自然から学ぶこと
『遊ぶ・食べる・寝る』をいつでも保障できるような空間の確保を心がけているそうです。「子どもは、安心して木の床に座ったり、自分のお気に入りの場所を見つけたりする。」とのこと。外では、
園庭にテーブルとして置いたケヤキの木が腐って消滅していくのをみて、木は腐るものだということを知ったり、旧園舎を建てる前から100本以上の苗木を植えたりして(夏は日陰をつくり、冬は防風の為)、日ごろの生活の中から、自然と共生しあうことを体験しています。 |
中庭にある開放的なデッキ |
これからの目標を伺いました。
「より楽しい空間を作っていくこと、壁面緑化、遊具・池の整備、子ども達が遊具を取り出しやすい棚を作るなど、取りかかりたいことは沢山あります。課題は、職員のチームワークをつくりながら建物管理・園庭の整備を行っていくことです。何かを作ったり、立ち上げたりした後が大事だと思っているので、作りましたで終わらせないような意識を職員一同が持ち、より良い空間を提供できるようにしていきたいと思っています。」 (村山祐一さん) |
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