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今回の知恵 熊谷人物伝

第95回 栗原 行平さん(くりはらこうへい) 2010年6月30日更新


くまがやねっと 熊谷人物伝 栗原行平さん
栗原 行平さん
自宅玄関前にて
 今回ご紹介するのは、宮司の栗原行平さんです。
 栗原さんは昭和6年生まれ79歳、熊谷育ち。国学院大学文学部文学科卒業。卒業後、与野、熊谷、熊谷西の高校の古典教師として勤務しました。
 昔はお祭りは市町村のものという意識が強くあり、手伝っているうちに神職にならないかと言われたのがきっかけで父親は宮司に。栗原さんは教員時代、夕方以降や週末に神職を務めていました。現在、愛宕八坂神社、久下神社、佐谷田神社の宮司を兼務しています。


くまがやねっと 熊谷人物伝 栗原行平さん
愛宕八坂神社
文禄年間(1592年頃)京都の八坂神社を
勧請し、その後愛宕神社に合祀
宮司の仕事って?
 宮司と一言に言っても、実際何をしているんだろと思う人もいるはず。ということで、恥ずかしながらも栗原さんに「宮司はどういう仕事するんですか?」と質問。すると、「宮司っていうのは、宮を司るって書くから、会社でいえば、社長みたいなもので、宮司というのは職業ではなく、職名なんだよ。職業なら神職っていうんだな。」とのこと。
 仕事の内容は、うちわ祭、えびす祭り等 神社の例祭、地鎮祭、儀式、神社運営などです。


くまがやねっと 熊谷人物伝 栗原行平さん
うちわ祭にて
栗原さんは浄階 一級の宮司です。神職には、
職階(宮司、権宮司、禰宜、権禰宜、出仕など)や
階位(浄階、明階、正階、権正階、直階)とは別に、『身分』の制度があります。神職身分は、上から順に、『特級』、『一級』、『二級上』、『二級』、『三級』、『四級』の6等級に分かれており、神職としての経歴、地位、功績、本庁への貢献度等に基いて決定されます。
(特級は神社庁長経験者のみに与えられ、埼玉県内では2名。)


くまがやねっと 熊谷人物伝 栗原行平さん
うちわ祭にて
うちわ祭にむけて
 毎年7月20日・21日・22日に執行される関東一の祇園祭と謳われる熊谷うちわ祭は八坂神社の例大祭です。熊谷の八坂神社は京都にある八坂神社の末社にあたります。
 うちわ祭の3日間は、疫病退散・五穀豊穣・商売繁盛を祈願し、12台の山車・屋台が市内を練り歩きます。「時代の変化により、見物する人、参加する人にとって、祭りに対する意識が変わってきている。本来の祭りの目的とはかけ離れ、人がたくさん集まって、賑やかにできたら良いお祭り、成功だとイベント化されてきている。本来、お祭りは各町内ごとに段取りがあったのに、人に見せるために組んだスケジュール等から無理が生じ、今までの流れが消えている。」と栗原さん。
 お祭りは、宗教的儀式としての意味合いは薄れつつあります。
“今までと同じように”というのは、簡単なようで難しい。祭りの伝統が脈々と受け継がれ時代の流れとともに祭りも変容しながら発展を遂げていくのを期待します。

取材日:2010年6月7日/取材記者:みいちゃん
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