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熊谷人物伝
第105回 常光院 小久保彰田さん
(こくぼしょうでん)
2010年12月12日更新
常光院 本堂
今回ご紹介するのは、
常光院
第41世住職小久保彰田さんです。
平成7年に常光院住職就任。
天台宗の全国仏教青年会代表、熊谷市仏教会会長歴任。
常光院 縁起
藤原鎌足の子孫、判官藤原常光公が武蔵国司に任命された後、この地で病没され遺骸は館の東に葬られました。
常光公の孫の中條出羽守藤次家長公は、評定衆(現在の閣僚)として鎌倉に移り住むにつき、祖父常光公と殉死した愛童の菩提を弔うため自分の館を寺としたのが、常光院のはじまりです。
名 称 龍智山 毘盧遮那寺
宗 派 天台宗
本 尊 釈迦三尊
霊 場 関東ぼけ封じ観音霊場二十八番
武蔵国十三仏霊場十三番
関東百八地蔵尊霊場十六番
関東九十一薬師霊場三十八番
除夜の鐘・初護摩・厄除大師初縁日
12月31日 除夜の鐘
1月 1日 修正会 初護摩
1月 3日 厄除大師初縁日
年越しは、11時40分から除夜の鐘が始ります。参拝者も撞くことができ、例年大勢の方が訪れます。除夜の鐘が終わると、深夜0時30分・1時30分の2回、本堂にて、厄除け・家内安全・他諸願成就の『新年初護摩のご祈祷』をします。その後は、連日午前10時から午後4時まで新年のご祈祷をします。
3日のご縁日には、小中学生による地元中条に伝わる、『中条樽踊り』の奉納が境内にて行われます。
飲酒運転にもなりかねないので、取りやめていました大晦日の「甘酒接待」を、麹を使ったノンアルコール甘酒で再開(無料サービスです)いたします。
金子兜太氏 句碑
境内に設置されている投句箱
俳句の寺
紅梅、白梅、桜、新緑、紫陽花、紅葉等、常光院はいつ訪れても四季の花が美しい寺です。
また、俳句寺としても知られるようになり、境内には投句箱が置かれ、県内外からの参詣者・俳句愛好者は四季の寺を詠んでいます。投句箱開きは年四回、暦の上で春夏秋冬に入る日=立春、立夏、立秋、立冬に行なわれ、日本文芸家協会会員の宇咲冬男氏(前住職の実弟)が選者になり、優秀作(天・地・人賞)を選定し、本堂に献額されています。また連句大会も行なわれ、全国から会員が集まります。
境内には、金子兜太氏をはじめ宇咲冬男氏、熊谷市俳句連盟会員等の句碑や日本初の芭蕉追善氏「世吉」”初しぐれの巻”の連句碑も建っていて、散策できます。
たっぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし 兜太
行けどゆけど大虹のしたぬけきれず 冬男
境内周りにあるお堀
今後・・・
「本来、寺は公のものであり地域の中心となっているもの。ここだけでなく、全てのお寺が気楽に入っていい所なんだよ。ということを広め、心の癒しの空間を提供していきたいと思います。」
(小久保彰田住職)
常光院では、観月会、演奏会等を開催し足を運んでもらうきっかけになればと1年を通して様々な催しを企画しています。
止観(座禅)会・写経会開催のお知らせ
止観と写経について詳細はこちらから
どうぞ。
取材日:2010年10月25日/取材記者:みいちゃん
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