上品な五家宝
一本30円。
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五家宝の由来
五つの家の宝と書く「五家宝」は、いかにもおめでたく熊谷を代表する銘菓。
原料にもち米と大豆を使ったヘルシーさが、昨今の健康志向とあいまって注目されている。
そのルーツはおよそ290年前。伝承には諸説があるが、五穀で作られた「五穀豊穣」の感謝も込め名づけられ、「五家寶」や「五嘉寶」とも書く。古くは「五 嘉棒」(「五箇棒」「五荷棒」という説もある)と書き、松平家、前田家など大名家の宝といわれた由緒あるお菓子だった。
玉井村(現熊谷市玉井)生まれの高橋中右衛門が、五穀を蒸して棒状にした菓子に黄な粉をまぶしたものが基と言われる。その中右衛門の許で修業したのが水野丑松(水戸屋)と風間浅五郎(風間堂)だった。くしくも、その老舗2軒とも姿を消してしまったが、熊谷市内には12店舗が伝統の味を今に伝える。
その一つがここ「五嘉寶の加藤」。実兄の加藤昇さんが五家寶のもち米が原材料のタネづくり(写真参照)工場を営み、弟の貞男さんが脱サラをし製品作りに加わりお店を構えた。 |