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熊谷人物伝

第124回　鈴木勝己さん　（すずきかつみ）

2011年11月6更新

くまがやねっとはリニューアルオープンしました。
鈴木勝己さんのリニューアル記事は、こちらからご覧ください。
URL　http://www.kumagayakan.net/info/now/jin1502.html

鈴木勝己さん

＜プロフィール＞
昭和13年、東京都生まれ。昭和46年から熊谷市在住。
明治大学政治経済学部卒業後、カイロプラクティック大学とナショナルスポーツ医学研究所にてカイロプラクティック療法、人体解剖学（献体）運動生理学、栄養学などを学び理論と実践を基に独自の治療法を確立する。現在、国際なわとび連盟（Ｉ・Ｒ・Ｆ）役員、鈴木カイロクリニック院長を務め、なわとび世界チャンピオンとして全国で指導、講演をしています。

＜なわとび世界チャンピオン　鈴木勝己さんの記録＞
時間跳び　9時間46分1秒　ノンストップ　9万5267回　（163回/分）
前方2回旋とび（二重跳び）　1万133回
前方3回旋とび（三重跳び）　441回
前方4回旋とび（四重跳び）　98回
前方5回旋とび（五重跳び）　20回　（滞空時間0.5秒）
前方6回旋とび（六重跳び）　1回

＜なわとびをはじめたきっかけは？＞
　今年73歳になる鈴木さんは身長160ｃｍ、体重46ｋｇ、体脂肪率8％、安静時の心拍数38拍/分。70歳時の基礎体力100ｍ12秒6、懸垂　60回/分、腕立て伏せ180回/分、腹筋60回/分。
　73歳にしてこの体力を維持している強靭な鈴木さんがなわとびを始めたのは意外にも、体が弱かったからだという。小学1年生の時、体が弱く、学校も休みがちだった鈴木さんは、先生からなわとびを勧められました。それは昭和20年、第二次世界大戦が終わった年のこと。「戦後だったので、なわとびと言っても、電線の芯を抜いたようなゴムロープをなわとびにしていました。」と鈴木さん。なわとびで体を鍛え、小学校2年生の時に、校内なわとび大会で二重跳びを203回跳び校内1位になりました。それが自信となりやみつきになりました。中学校1年生からは陸上を始め、なわとびをトレーニングの一環として継続。
　高校時代の目標は陸上競技でオリンピック出場、大学生の時の目標は落語家、サラリーマン時代は経理を担当し、公認会計士を目指していました。
　昭和50年4月、新聞に掲載されていたギネスのなわとびの記録を偶然目にした鈴木さんは、「この記録ならすぐ私にも出せる。」と読売新聞の社会部に連絡。同年5月にはその記録を破りギネスブックに紹介されました。当時37歳。「45歳まで体力が続くかな。」と思い筋肉の仕組みや心臓と肺の機能など医学について興味を持ち、勉強を始めました。その知識を基に現在もこの体力、体型を維持しています。

自宅のトレーニングルーム

なわとび世界チャンピオン　鈴木勝己さん

＜毎日のトレーニング＞
　朝の4時～6時30分がトレーニング時間。
次のようなトレーニングを行っています。
①30分間ウォーミングアップ
②1万ｍ走、500ｍから1000ｍのタイムトライアルを数回
③片手１０ｋｇずつのダンベルを持ち１００ｍ走×５本
④懸垂60回/分　⑤腕立て伏せ180回/分　⑥腹筋60回/分
⑦3重跳びを主体になわとび

夕方は時間があればトレーニングをします。小学生の時からトレーニングをしている鈴木さんは、専門的な知識を基に、週1日は休み、ストレッチも重要視しています。

＜なわとびのこつは？＞
　ロープの長さが重要。身長＋６０ｃｍ～７０ｃｍが基本。両足で踏み肘が直角になるのが目安です。鈴木さんは跳ぶ種目によって長さを変更していますが、身長＋３８ｃｍが一番長いロープです。
四、五重跳びロープは身長＋２３、２４ｃｍ。短さに驚きます。
とび方とロープの長さについて

＜三重跳び、四重跳びはどうすれば跳べる？＞
　2重跳びは、多くの方ができると思いますがそんな中、3重跳び、ましてや4重跳びができたら人気者間違いなし！ですよね。
そこで、こつを伺いました。
その一、膝でリズムをとる。膝をできるだけ曲げる。
その二、滞空時間を長くする。
　（これを意識してあとは練習あるのみ！！）
「二重跳びが100回できたら三重跳びは10回できる。三重跳びが50回できたら四重跳びは1回できます。」と目安を話し、「諦めずに挑戦することが大事。」と話されました。

ずらりと並ぶなわとび。

なわとび世界チャンピオン　鈴木勝己さん

＜これから＞
　「80歳になった時に、歳にちなんで三重跳びを80回跳びたいです。また、懸垂も同様に今年73歳になりますので73回したいです。」と自己研鑽に意欲的な鈴木さんでした。

＜スズキ式Ｋ・Ｓロープ＞
　数々の世界記録を樹立したロープ、スズキ式Ｋ・Ｓロープの販売も行っています。1本900円（税込）
問合せ先：埼玉県熊谷市箱田7-6-22
　　　　　　　電話048-523-1302

取材日：2011年8月19日／取材記者：みいちゃん

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