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熊谷人物伝 |
第143回
埼玉交響楽団 コンサートミストレス
伊藤朝子さん(いとうともこ) |
2012年11月20日更新 |
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<プロフィール>
埼玉県深谷市生まれ。国立音楽大学付属高等学校、同大学でヴァイオリンを専攻。群馬交響楽団他にて演奏活動を始め、1984〜87年に米国カリフォルニアのノヴァ・ヴィスタ交響楽団に参加、また、サンノゼ大学音楽学部のオーケストラ・アシスタントを務めた。1987年帰国後、埼玉交響楽団コンサートミストレスに就任。さくら室内管弦楽団およびさくら弦楽四重奏団を主宰。埼玉、東京、群馬を中心に、独奏や各種合奏にて演奏活動を続けるかたわら、後進の指導にもあたっている。 |
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<第69回定期演奏会>
◆日程 :2012年11月25日(日)
◆開演 :14:00(開場 :13:30)
◆会場 :さくらめいと「太陽のホール」
◆料金 :当日券/1,300円 ・ 前売券/1,000円
(障がいのある方は700円・当日券のみ)
※4歳から入場可。
◆指揮 :中橋 健太郎左衛門
◆曲目 :ワーグナー/歌劇「リエンツィ」序曲
モーツァルト/交響曲第31番「パリ」
ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
・詳しくは埼玉交響楽団HPよりご覧ください。 |
<埼玉交響楽団のご紹介>
埼玉県内で最初のアマチュアオーケストラとして、1960年(昭和35年)に創立。現在は熊谷文化創造館(さくらめいと)を拠点として、年2回(春・秋)の『定期演奏会』、『夏の親子コンサート』などの演奏活動のほか、2004年からは「オーケストラ・ワークショップ」など、地域に密着した活動を行っています。 |
田部京子さん(ピアニスト)との
練習風景 |
インタビュアー(以下N) :音楽を始めたきっかけは何ですか?
伊藤朝子さん(以下伊藤さん) :私の母はたいへんなクラシック音楽好きで、蓄音機でオペラを聴くことも楽しみにしていました。家では母の歌声が響き、幼い頃から音楽のある環境で育ったせいか、音楽を始めるというよりいつの間にか自然に音楽に親しんでいました。
N:埼玉交響楽団に参加したのはいつ頃ですか?また、コンサートミストレスに就任したのはいつ頃ですか?
伊藤さん :地元のオーケストラということで、学生時代からエキストラとして出演しておりました。その後、夫の転勤に伴い米国に移り、現地のオーケストラや室内楽などで活動しておりました。
1987年に帰国したとき、埼玉交響楽団の初代団長である安良岡清作さんにお声をかけて頂き、コンサートミストレスになりました。25年も続けられているのは信じられない思いです。
N:コンサートミストレスとしての苦労や喜び、やりがいなどを教えてください。
伊藤さん :コンサートミストレスの仕事は、指揮者の指示を率先垂範して実現する、現場監督のようなものです。演奏会が終了するまでは、たいへんなストレスで、緊張の連続です。けれど、演奏が終わった時の達成感が、やりがいに繋がっているかと思います。
オーケストラでは、すべてのパートがそれぞれの役割を分担し、呼吸を合わせて気持ちを共有することが大事です。『音の会話』で様々なフレーズが生み出され、良い演奏となった時はとても大きな喜びを感じます。
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N:ボランティア演奏についてお話し下さい。
伊藤さん :日赤の方からお話しがあり、大宮駅にある献血センターで毎月1回のボランティア演奏を始めました。大好きだった父が医者だったので、献血して頂く皆さまへの感謝の気持ちが父を偲ぶ気持ちと重なり、籠原から大宮まで遠かったのですが、8年もの間続けることができました。献血センターの移転に伴いボランティア演奏は終えることになりましたが、とても貴重な体験ができ感謝しております。 |
台湾演奏会
ストラディヴァリウスにて演奏 |
N:台湾で、名器ストラディヴァリウスで演奏されたとお聞きしました。
伊藤さん :テレビでもよく知られている台湾出身の評論家である金美鈴さんのご尽力で、さくら弦楽四重奏団が台湾に招かれ、ストラディヴァリウスを使って演奏する機会をいただきました。
N:楽器が変わって難しいことはありませんでしたか?
伊藤さん :ストラディヴァリウスは全人類にとって貴重な文化遺産であるので、当日ホール内のみ使用と限定されていました。楽器の演奏は繊細ですから、楽器のサイズや形、弦の太さや弓の重心がわずかに変わっても全く異なる感じがするので、限られた練習時間で楽器に慣れるか?と心配しました。しかし、ストラディヴァリウスはとてもレスポンス(反応・応答)がよく、本番ではこれまでにない音色(ねいろ)を出せたように思います。
N:これからの目標がありましたら教えてください。
伊藤さん :健康に気を付け、元気でアンサンブルを楽しみながら、人の輪を広げていきたいと思います。 |
さくら弦楽四重奏団 |
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