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熊谷人物伝
第148回 NPO法人 くまがや小麦の会
代表理事 日向 美津江さん
(ひゅうが みつえ)
2013年3月10日更新
今回はNPO法人『くまがや小麦の会』代表理事 日向美津江さんをご紹介します。
『くまがや小麦の会』は2006年に市民団体として「埼玉県1位の小麦の産地、熊谷市の地粉を使い『小麦でまちおこし』を推進する」活動を始め、2011年4月にNPO法人化しました。
地元の主婦の皆さんが地産地消の推進のため、安心で美味しい『パウンドケーキ』や『サブレ』、『地粉パン』などを作り、販売をするほか、会員による手作りの情報誌『タウンタウン小麦』(2011年3月創刊)を年4回発行するなど、『勇気と本気で熊谷活性化!』をスローガンに活動をしています。
・ 詳しくは
小麦の会HP
をご覧ください。
<プロフィール>
1946年6月22日生まれ。
1965年3月群馬県立前橋女子高校卒業。
1969年3月慶応義塾大学商学部卒業。
同年4月ライオン油脂鞄社。
1971年同社退社。
1973年 兜ス松入社。
2006年 市民団体『くまがや小麦の会』設立。
2007年7月 兜ス松代表取締役会長就任。
熊谷商工会議所女性会会長。
くまがや共同参画を進める会理事。
『くまがや小麦の会』
製品を生み出す研究室。
<市民団体『くまがや小麦の会』の立ち上げ>
熊谷の街おこしの一環として、熊谷商工会議所女性会で「熊谷の特色は何があるか」について話をしたことがありました。「夏の暑さ」、「新幹線の停車駅」、「気象台」などの中で、『埼玉県一位の小麦の生産地』が上がりました。
麦作りに適した風土と、小麦生産技術「麦踏み」「二毛作」を確立した
権田愛三
さんの存在もあり、熊谷は小麦との関係が深い土地ということもあり、話し合いの中で、熊谷ならではの『小麦で街おこし』をという話が進みました。
熊谷産小麦の主力は中力粉『農林61号』と薄力粉『あやひかり』ですが、この小麦を使った『地粉うどん』の産業は既に定着していました。その為、他の製品での街おこしを考案することに。
幸いなことに、家業である兜ス松は原材料、食品の卸売を営んでおり、研究室には業務用のオーブンやミキサーなどの設備も整っていて、活動の拠点に適した条件が備わっていました。
「地元を愛して初めて外にも心を注ぐことができる」という考えのもと、2006年12月に市民団体『くまがや小麦の会』を設立。「熊谷産小麦を使った製品の開発と地域への普及」、「ソーシャルビジネスとして地元企業との提携」、「ボランティア活動」を3本の柱として活動を進めてきました。
市民活動として「熊谷市産業祭」や「ニャオざね祭り」などのイベント参加や「手作りカステラ」や「地粉でつくるクリスマスケーキ」の講習会開催など、地域の皆様との振興を深めています。
『くまがや小麦の会』の商品
小麦の会の商品一例。
クリックすると拡大します。
<商品開発も主婦が活躍>
『くまがや小麦の会』で作っているパンやお菓子などの、商品の製作はもちろん、研究開発まで手掛けているのは、地元熊谷のパン・お菓子作りに長けた主婦の皆さんです。
製作しやすい品を商品とし、就業時間を工夫することで育児中のお母さんが仕事に就き易くなり、母親世代の人と一緒に作業することで交流の機会が増え、地域の活性化に繋がっています。
<地粉パン製作への道のり>
熊谷産の小麦を使った「地粉パン」に使用する小麦は「農林61号」(中力粉)と「あやひかり」(薄力粉)ですが、両方ともグルテンが少ない品種のため、焼き上がったパンの『ふっくら』感が出ないなど、製品化までには大変苦労しました。試行錯誤の末、ハイグルテンを2%加えることにより、小麦の香り豊かな『地粉パン』を作り上げることに成功しました。
パウンド フォー パウンド
1本 1200円 ・ ハーフ 600円。
<人気bPのお菓子>
くまがや小麦の会の代表的なお菓子といえば、『パウンド フォー パウンド』です。「あやひかり」を使用した生地には、2ヵ月間ラム酒に漬け込んだドライフルーツが通常レシピの3倍も練り込まれ、どっしりとした重量感のあるケーキに仕上がっています。
商品名の『パウンド フォー パウンド』はボクシングなどの格闘技で、階級を超えたチャンピオンに与えられる称号のことをいいます。この名称は「消費者を裏切らない物作りで、パウンドケーキの王者を目指す」という会の姿勢を反映しています。
ビッグベアブレッド(BBB25) 250円
<新商品『ビッグベアーブレッド』>
『くまがや小麦の会』の地粉パンに新しい仲間、
地粉食パン
『ビッグベアーブレッド』
(BBB25)が新発売!
きめ細かくて、香りの良い山型食パンはトーストするともちっとして柔らかい食感がとても美味しい食パンです。
是非、お召し上がりください。
情報誌『タウンタウン小麦』
<情報誌『タウンタウン小麦』発行>
『タウンタウン小麦』という名称、何処かで聞いたことがある方もいるかと思います。
熊谷市民のタウン誌として親しまれ、惜しまれつつ休刊となった
『朝日新聞タウンタウン熊谷』の名称を引き継ぎたいとの申し出を、発行人であられた岩田豊司郎氏にご了承いただき、2011年3月に『タウンタウン小麦』として第1号を発行しました。
『タウンタウン小麦』は年4回発行で、会員の方への郵送、新聞折込12000部の他に30の施設への配置をしています。
<会員による紙面の編集>
『タウンタウン小麦』では熊谷市で話題の人物やお店、芸術文化を紹介するなど、地域に密着した話題を提供しています。広報部と運営委員会による編集会議を行い、誌面の内容に沿って会員の方が取材や記事作成を手掛けています。
会員の皆さんの協力を得て、『タウンタウン熊谷』の名称を心得つつ、『くまがや小麦の会の情報誌』という枠を超えて『タウンタウン小麦』がタウン誌として羽ばたく日を目指し日々励んでいきたいと思います。
株式会社『平松』
<日向さんからのメッセージ>
「熊谷市を愛し、いい街づくりをしていけるように熊谷産小麦を使った活動で地元に活力を与え、地元の活動に関心を持っていただけるように、一緒に盛り立てていきましょう。
また、『くまがや小麦の会』は、認定NPO法人資格の取得を目指し、賛助会員数100名を目標に掲げて活動していきます。」
<くまがや小麦の会 会員募集>
「くまがや小麦の会」では会員を募集しています。
熊谷産小麦の地産地消の推進、地元企業の活性化、生涯学習の実践の場の3点を市民団体としての活動の基軸においています。
『熊谷の街おこし』に是非ご参加ください。
詳しくは
くまがや小麦の会ホームページ
よりご覧ください。
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現在会員数 賛助会員(年会費1万円) 94名
一般会員(年会費1千円) 114名
208名
認定NPO法人化を目指しております。賛助会員さんの会費が広くご寄付と認められました。
認定を頂くには、賛助会員数100名必要です。皆様のご協力をお願い申し上げます。
お申込はFAX:048-521-7900まで。折り返しお申込書等をお送り致します。
取材日:2013年2月18日/取材記者:なべさん
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