井上さん : 実は漫画家に憧れてはいましたが、本格的に漫画の世界に飛び込むことができず、いつの間にか夢は消えてしまいました。でも、それでも絵をやめたくなかったので、20代から通信教育で絵の勉強を始め、日曜画家的に展覧会に出品をするようになり、現在に至っています。
N : 作品を描く時にこころがけていることはありますか。
井上さん : 絵をうまく描くには技術が必要で、勉強もしなければなりませんが、まずは描きたいものに出会った時の『感動する心』を大切にするように心がけています。
N : 絵を描くことのやりがいや喜びを教えてください。
井上さん : 絵を描くということは自分探しをしている様なもので、気に入った風景を見つけたり、好きな画家の影響を受けたりして描き進むものです。そういう意味では好きなことに打ち込んでいるので、これ以上の幸福はないと思います。
N : くまがや館カルチャースクールで絵画の講師をされていますが、指導の際に心がけていることを教えてください。
井上さん : 初心者の方の絵でもいい点を見つけるようにしています。上手い下手にかかわらず、教える側にも刺激になりますからね。
N : 今後の目標などを教えてください。
井上さん : 描きたいもの、やりたいことなどが、たくさんあります。その1つに、くまがやねっとで連載を続けて5年になる『スケッチ散歩』に熊谷のスケッチを発表していますが、いずれ『スケッチ展』として発表したいと思います。できればスケッチ画集も出してみたいという希望もあります。
N : これから絵画を始めようと思っている方へ一言お願いします。
井上さん : 子供の頃は自由に描いていた絵をいつの間にか描かなくなっていると思いますが、心のどこかで描いてみたいと思っているのではないでしょうか。まずは始めることです。 |