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ねんど |
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さむいふゆがやってきました。
ほいくえんのりんごぐみも、あたたかいだんぼうが入っています。
みさき先生が、えんじたちにいいました。
「つくえからねんどを出してください。ねんどを出したら、じぶんのすきなものをつくってください。」
えんじたちはよろこんで、つくえからねんどを出すと、じぶんのすきなものを、つくりはじめました。
つとむちゃんは、はなのながいぞうを。
りかちゃんは、チューリップの花を。
あきおちゃんは、たいこを。
えりかちゃんはめがねを。
みんなは、いろんなものをつくっていきました。
りょうたちゃんは、みみのながい、うさぎをつくっていました。 |
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ところがよく見ると、りょうたちゃんがつくっているのは、うさぎだけではありません。
うさぎのすきな、にんじんや、くさや、花などをつくってあげていました。
それを見たえんじたちは、すきなものにすきなものをつくってあげました。
つとむちゃんは、ぞうのすきな、バナナや、りんごなどを。
りかちゃんは、チューリップの花にちょうちょうを。
あきおちゃんは、たいこに、2本のばちを。
えりかちゃんは、めがねに、(なにをつくってあげたらいいんだろう)と、かんがえました。 |
バナナはほしがらない。ちょうちょもほしがらない。ばちもほしがらない。
しばらくかんがえていたえりかちゃんは、ぱっと、目をかがやかせました。
「そうだ、これがいい!」
えりかちゃんは、じぶんの目にめがねをかけようとしました。めがねが小さすぎてかけられません。 |
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せんせいやえんじたちは、どうなるんだろうと見ていました。
えりかちゃんは、めがねがかけられる大きさのにんぎょうをつくってかけてやりました。
それを見た先生やえんじたちは、ほっとしました。 |
取材日:2007年2月17日/取材記者:あきちゃん |
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