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2007年7月6日更新

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かえるとはすのは

　村にてらがあります。
　てらのまわりには、のうかがあります。
　そのまわりは、はたけです。
　てらのうらには、小川がながれています。
　けいだいのすみには、いけがあります。
　いけには、はすのはが三まい、水から出ています。
　つぼみも三つ、水から出ています。
いけにむかって、あちこちから、かえるが、ぴょんぴょんとはねて、やってきました。

　一ぴきが、いけにきて、とびこんでおよいで。一まいめの、はすのはに、のりました。
　二ひきめが、いけにきて、とびこんでおよいで、ニまいめの、はすのはに、のりました。
　三びきめが、いけにきて、とびこんでおよいで、三まいめの、はすのはに、のりました。
　四ひきめが、いけにきて、とびこんでおよいで、一まいめの、はすのはに、のろうとすると、さきにのっていたかえるが、
「だめ！」
といって、のせてくれません。
　二まいめの、はすのはに、のろうとすると、ここでも、
「だめ！」
といって、のせてくれません。
　三まいめの、はすのはに、のろうとすると、ここでも、
「だめ！」
といって、ことわられるかとおもったら、
「さぁ、のってのって」
といって、そばによってきて。はすのはをしずませて、のりいいように、のせてくれました。

　そのあと、つぎつぎにとびこんできたかえるたちは、一まいめ、２まいめ、はすのはにのっているかえるにことわられ、三まいめのはすのはに、つぎつぎにのせてもらいました。
　ところが、たくさんかえるがのり、あと一ぴき、かえるがのったら、はすのははしずんでしまいます。
　そこへ、一ぴき、かえるがとびこんで、やってきました。
「もう、だめ。のせない！」
　はすのはに、のせてもらったかえるたちがいいました。
　すると、一ばんめにのったかえるが、
「のっていいよ」
といいました。

「のせたら、はすのはが、しずんでしまうよ」
　のせてもらった、かえるたちが、ふふくそうに、いいました。
「だいじょうぶ。さぁ、のって。ぼくは、あそんでくる」
といって、はすのはから、いけにとびこみました。

取材日：2007年6月27日／取材記者：あきちゃん

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