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>おおくまよしかずの童話
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2007年9月14日更新
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かみなりと 雨
2006年10月から始まった、『おおくまよしかずの童話』も今回で最後を迎えました。1年間、ご愛読ありがとうございました。
それでは最終回をご覧下さい。
しょうちゃんは、学校がおわると、かけあしで家 にかえりました。
なぜかって?
じつは、かみなりが、ぴかぴか、ごろごろと、なっ てきたからです。
それだけではありません。
まっくろなくもが、いまにも雨をふらしそうです。
しょうちゃんは、ひゃくメートルきょうそうのように、かけました。
しょうちゃんが、げんかんに入るとどうじにぴか ぴか、ごろごろ、
どかん!
となって、ザーッと、雨がふりだしました。
「ただいま!」
しょうちゃんは、ほっとしたこえでいいました。
「おかえり。雨にふられなかったかい?」
「うん。でも、ふられそうになったよ」
「よかった、よかった」
二かいからおりてきたおかあさんは、かわいたせんたくものをかかえていました。
しょうちゃんは、おかあさんから、おやつのドウナツをもらいました。そのドウナツをたべながら、まだ、ぴかぴか、ごろごろとなっている、まどのそとを見ました。
たきのように、雨はふりつづいています。
にわは、水がたまって、ぬまのようになりました。
どうろは、川のようになりました。
雨のふりかたがはげしかったので、かみなりのぴかぴか、ごろごろが、あまりこわくありません。
しょうちゃんは、雨のようすをみながらおもいました。
このまま、水が引かないで、にわは、ぬま。どうろは、川のままならいいな。
そうしたら、ぼくはふねで学校へ。
おとうさんは、ふねでかいしゃへ。
おかあさんは、ふねでかいものに。
たのしいな。
やがて、かみなりはさり、雨はやみ、水はひいていきました。
取材日:2007年9月10日/取材記者:あきちゃん
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