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くまがやねっと情報局
2006年6月25日更新 →バックナンバー


霧積温泉



 熊谷から日帰りで行ける本格的な秘湯があるのはご存知でしょうか。
群馬・長野県境にある「霧積(きりづみ)温泉」がそれで、伊藤博文が明治憲法の草案を練った場所であり、森村誠一の小説「人間の証明」の舞台にもなった場所です。明治時代には避暑地として作家や政治家が別荘を造ってにぎわいましたが、大きな山崩れがあって衰退し、現在は碓氷川の支流・霧積川沿いに「きりづみ館」と「金湯館(きんとうかん)」の2軒の宿が残るのみとなっています。

 今回は4人での出動です。花園インターから関越・上信越道を使えば2時間程で行けますが、その前にちょっと寄り道を。藤岡インターで一度降り、群馬の有名ラーメン店「宮口軒」に立ち寄りました。

「宮口軒」
「純手打ちチャーシュー羅阿麺」
 この店は通りに面しておらず、住宅地や桑畑の間を縫うように進んだその先にあるので、最初はたどり着くのに苦労します。水にこだわる店主は、麺打ち・スープに赤城の天然水を使い、元うどん屋だけあって麺もどことなくうどん風。モツ煮の入った「おまかせ羅阿麺」(700円)が看板ですが、私的にはスタンダードな「純手打羅阿麺」(500円)がおすすめです。チャーシューも美味なので、この日は「純手打ちチャーシュー羅阿麺」(700円)を食べました。味は実にナチュラルで、空気や水のように違和感なく身体に入り込むため、気づくといつしか完食している、そんな不思議なラーメンです。
店主の承諾を得ていないので今回は店のデータを載せられませんが、ネットで検索するとすぐ出ますので、未体験の方にはぜひ一度試してみることをおすすめします。


 さて、再び藤岡インターから上信越道を進みます。松井田妙義インターで降りたら国道18号の旧道を軽井沢方面へ進み、霧積温泉の案内板が見えたら右へ折れ、30分程進むとたどり着きます。なお、まっすぐ進むと30分程で「きりづみ館」、7km程進んで右手に小さな滝が見えたら更に100m程進み、右折して林道を進んだ先にあるのが「金湯館」です。
 途中から1車線の細い道になるので運転には注意が必要ですが、廃線になった信越線を左手に見ながら進む区間や、霧積湖、長野新幹線の霧積川橋梁をくぐる場所もあり、車窓も十分楽しめます。小生はたびたびサルに出会うのですが、時にはシカやイノシシにも出会えるそうです。


 まずは2軒あるうちの手前の宿「きりづみ館」に到着。携帯電話も圏外で、秘湯気分は十分です。世の中から隔離された別世界といった情景です。日帰り入浴もいいですが、本来は泊まってゆったりのんびりしたい場所です。
「きりづみ館」の外観
六角風呂

 「きりづみ館」 

 宿泊費や入浴費など詳しいことは、上記ホームページでご確認ください。なお、本年3月の合併で、住所表記が碓氷郡松井田町から安中市へ変更となっています。


 次に向かったのは「金湯館」。道を戻って車でも行けますが、今回は車を「きりづみ館」に置き、そこから山道を20分程登りました。

ようやく見えてきた「金湯館」

正面玄関

 「金湯館」 

 伊藤博文らによって明治憲法が草案されたのもこの宿で、明治16年に建てられたという母屋は実に趣があります。湯は無色透明、源泉かけ流しで、ほんのりと硫黄の匂いがします。詳細は同じく上記ホームページでご確認願います。


 こんな人里離れた場所にある霧積温泉ですが、意外なことに軽井沢から直線距離で8km程しかありません。付近では登山やハイキング、渓流釣りが楽しめるほか、「碓氷峠鉄道文化むら」や妙義山などもありますので、家族連れでも十分楽しめる場所だと思います。


「碓氷峠鉄道文化むら」


 お出かけ隊員募集!

お出かけ隊員募集!


一緒にお出かけできる仲間を募集します。
あちこちへ出かけ、観光、グルメ、遊びを楽しみましょう。
基本的に熊谷発着で、「旅日記」「千客万来」の取材を兼ねます。
禁煙に協力できる20歳以上の人(上限なし)が対象です。
興味のある人は、お名前、年齢、簡単な自己紹介を添えて
下記までご連絡を!

お出かけ隊・入口



取材日:2006年5月28日/取材記者:ひーさん


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