シリアン湖
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スウェーデン電車旅①の続きです。
翌日は、製材工場へ行きました。我々日本人の考えですと、製材工場というと、山から伐り出した材木を・・・・・・ と考えがちですが、スウェーデンでは違います。先ず、木は平地に植わっています。私たちが、お米を植える代わりに木が植わっている感じです。コンバインで稲を刈るように、大きな機械で、ひいおじいさんあたりが植えてくれた木を伐採するのです。伐採した人も、今度は、何世代か後の人の為に、又、苗木を植えます。 |
製材工場も、とても近代的で、機械化されています。とてつもなく広い敷地に、果てしなく広がる材木の山。これを太さごとに、機械が選別します。
同じ太さの木は、ジャンボUFOキャッチャーのようなもので運ばれて、ラインに乗せられます。最後に、グレード別、長さ別に積まれて出てきたものは、そのまま、乾燥室へと運ばれます。コントロール室ではモニターに囲まれて若い女性が、画面を見ていますし、ラインの随所にセンサーがあり、品質のチェックなどを行っています。ですから、働いている人は、とても少なく、非常に生産性の高い工場です。 |
のどかな田園風景とコンピューターは、私的には、余りマッチしないのですが、どこへ行っても、多かれ少なかれコンピューター化されています。数社訪問しましたが、どこも製品ができるまでに、それほどの人数は、いませんでした。
又、キャッシュレスも進んでいて、ジュース一本からカードで購入でき、滞在中、換金の必要はありませんでした。 |
その後は、スウェーデン南部の都市、ガラス街道の起点、ベクショーまで、電車を2回乗り換えて行きました。電車が遅れて、バス振替というハプニングもありましたが、無事到着です。ここは、大学都市としても有名できれいな町です。北の冬景色とは異なり、春の景色が広がっています。ドライブをしていて、写真を撮りたいと知り合いに頼むと、彼のお気に入りの場所で、車を止めてくれました。確かに、美しい湖畔なのですが、余りに広大な景色で、カメラに収まりきりませんでした。 |
コペンハーゲンの空港までも電車移動です。余り変わらないというので、今回の旅行で初めて一等車に乗りました。二等車でもゆったりしていて充分ですが、ちょっとリッチな感じを味わいました。車内でチェックにきた車掌に携帯の画面とIDカードを見せている乗客もいました。無事に空港へ着いて、ほっとしたのも束の間、ボードを見ると、乗る筈だったフライトがキャンセルです。やはり、原発事故の影響かと思いましたが、幸いにも、フランクフルト経由の成田行きの便で帰って来られました。
キャンセル、遅延等いろいろありましたが、振替に恵まれ、ラッキーな旅でした。 |
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