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第2回 庭の木 |
緑の綺麗な季節になりました。わが家の小さな庭にも色々な木が植わっています。あの木は長女が生まれた時の記念樹。この木は長男が中学を卒業した時の記念樹。はて、名前の知らない木もあります。今日は身近な木についてのお話です。 |
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くまがや館近くにある、大和屋の稲荷様です。ここには、椿、ピアカンサス、つつじ、さつき、一位、エゾ松、椎、ボケ、榊、棕櫚、千両、万両、ハゼなど様々な植木があります。今回は、その中から4種類の植木についてお話します。 |
一位はそのまま、いちいと読みます。常緑の針葉樹です。材質は目細で刃物の切れがよいです。空洞になっている丸太が多いので、鉛筆、杓、一刀彫など、小さい物に多く使われています。主な産地は岐阜県です。飛騨の一刀彫は有名ですね。又、一位は住宅材として床柱や落掛などにも古くから使われています。 |
榊は常緑の小高木です。榊ときくと、神棚や祭壇に供えるというありがたいイメージがあります。毎月、1日、15日に新しいものを供える家庭もあります。櫛、笏、天秤棒、杵などにも使われています。 |
こちらはどんぐりがなる木、椎です。古代には、どんぐりは食用にしていたそうです。椎という木は樫の一種で材質が堅いので、磨耗しにくいところから縁板、椅子、櫓、下駄の歯、樽の栓などに使われています。 |
ヤシ科の植物、棕櫚(しゅろ)は、もわもわした毛みたいなのが木を覆っています。棕櫚は、皆さんも1度は経験した事のある、お寺の鐘突きの棒に多く使われます。年輪がなく繊維の塊のような物で、鐘を痛めないからです。その他には、茶室の床柱やほうきに使われています。
みなさんも、この機会に、身の回りにある木が何に使われているのか、自分が持っている木製品は何からできているのか、考えてみてはいかがでしょうか?新たな発見があるでしょう。
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