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第18回 コルク |
こんにちは「がくちゃん」です。
今回はコルクのお話です。
コルクはポルトガルやスペインなど南ヨーロッパに分布するブナ科コナラ属の常緑高木です。 |
コルクの木
コルクの木断面 |
コルクは幹の直径が25cm位(樹齢約20年)になると最初の剥皮をおこないます。この最初に剥皮した物を、バージンコルクと呼びます。
このバージンコルクは使用されず、以後9年周期で皮を剥いだものをさまざまな用途に使用します。 |
コルクの用途で一番知られているのは、ワインの栓です。
剥がされたコルクの皮からワインの栓を取り出し、ベテランの方がランクを付けて選別します。
ランクの一番高い物から高級ワインの栓に使われます。
ソムリエが最初にワインの栓を抜いて臭いを嗅いでいるのは、ワインの香りとともにコルクの質を見ているとも言われております。 |
ワインの栓
ワインの栓の残り |
コルクの構造は六角柱の細胞がレンガを積むように交互に積み重なっており、1立方センチメートルあたり2000万個から4000万個の小さな細胞からなり、細胞の中は空気とほとんど同じ気体で満たされています。
そのためコルクは「軽くて弾力性がある」・「断熱・防音性に優れている」・「液体を通さない」・「腐りにくい」・「質感・感触が良い」・「摩擦に強い」など、実に様々な優れた特徴があります。
ワインの栓の他にも「バドミントンのシャトルコック」・「ソフトボールの芯」・
「卓球のラケット」・「ゴルフクラブのグリップ」等に使われている他、最近では家の床材や壁材にも使用されています。 |
ワインの栓とソフトボール
コルクフローリング
コルクのフローリングはやわらかく弾力性がある他、
お手入れもしやすいので最近の家では多く使われています。 |
コルクの寿命は250年位で、9年おきに樹皮の収穫が可能ですので、究極のエコ商品と呼ばれています。
ちなみに、このコルクの実であるドングリを好んで食べるのが生ハムで有名なイベリコ豚です。 |
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