野ばら (ゲーテ原詩)
少年は一本の小さなバラを見つけた、
野に咲くバラを、
それはとても若々しく、朝のように美しかった、
少年は近くで見ようと走り寄り、
喜んでそれを見た。
バラよ、バラよ、赤いバラ、
野の小さなバラよ。
少年は言った「僕は君を折るよ。野の小さなバラさん。」
バラは言った「私はあなたを刺すわ、
あなたが私のことを永遠に忘れないように、
そして私は許さない。」
バラよ、バラよ、赤いバラ、
野の小さなバラよ。
そして乱暴な少年は折った、小さな野ばらを
バラは抵抗し、そして刺した、
だがいくら嘆いても叫んでも無駄だった、
仕方なくそれに耐えるしかなかった、
バラよ、バラよ、赤いバラ、
野の小さなバラよ。 |