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2010年10月1日更新 →バックナンバー
今回のテーマ

特定非営利活動法人グループファーム


生活支援と就労支援


グループファームの看板
 「グループファーム」(新井利昌理事長)は、2003年にNPO法人化しました。
 生活寮「年代寮」や就労継続支援B型事業所「オリーブファーム」を運営し、23歳〜76歳の知的障害や精神障害のある方の生活支援や就労支援を行っています。
 この日は、生活寮の方々の職場にもなっているホウレンソウ水耕栽培の工場や事務所などを訪ね、活動についてお話を伺いました。

ソーシャル・ファーム
〜農業がつくる ふくし・ろうどう〜

ホウレンソウの水耕栽培


発芽が大事。涼しい苗テラス内で。


「品質で勝負しなければ」と語る
新井さん。
 グループファームでは「農業」に着目し、障害があっても農業生産ができるような仕組みを考え、障害者だけでなく、地域の高齢者や次世代も関わる新しい農業のカタチを目指しています。
 「仕事が減ってくると同じ仕事がなくなり、障害者にとっては対応が難しくなります。一方、毎日同じ仕事ができれば、継続によって能力の向上が期待できます。」
 「雨風に影響を受けない水耕栽培で、細分化された行程であれば、それぞれの障害の度合いに応じた作業に従事しながら継続して就労できます。農業で障害者の雇用・就労環境をどんどんつくり、障害者と一緒に地域社会に貢献したい。」と新井さん。


夢はオリーブ100万本植樹

オリーブのまちづくりを待つ?苗たち
 「野菜を売るだけでなく、オリーブを100万本植えて熊谷市をオリーブのまちにしたいと思っています。オリーブでCO2の削減、耕作放棄地の
解消、管理業務で障害者や高齢者の雇用等にもつなげることができます。熊谷からオリーブを譲っていただいた小豆島までつながるムーブメントをつくっていけたら。」新井さんが語ってくれました。
 ホウレンソウの水耕栽培やオリーブの植樹を見学させていただき、障害のある方でも農業ができる新しい仕組みをつくり社会貢献していくためには、周りに知ってもらい、実際に野菜を食べてもらうことが大切だと思いました。今後の福祉のあり方など考えさせられました。


連絡先
所在地:〒360−0162熊谷市弥藤吾2397番地8
TEL:048−588−6118


               取材日:2010年7月28日(水)
               担当:立正大学地球環境科学部 3年 逸見紀章
                   北部地域振興センター 担当D 担当M

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