みつまた保育園は、今年で35周年を迎えました。
200本以上の木や様々な草花があり、
園庭を流れる小川にはホタルやメダカも生息しています。
とにかく自然豊かで緑あふれる様子が印象的です。
【写真提供:みつまた保育園】
総面積4700坪以上もある、広大な敷地の保育園ですが、
元々は500〜600坪程の敷地でした。
園舎を建てる2年前から
100本以上の木を植樹し開園準備をした村山理事長は、
「木は枯らさない・切らない」という強い考えのもと、
敷地を徐々に広げる際には最初に植えた木を切らずに移植し、
新たに花木を植え、現在の状態になったと言います。
【写真提供:みつまた保育園】
村山理事長のポリシーに『みんな友達』というものがあります。
村山理事長のいう『みんな』とは、
人だけでなく木や花など、自然に存在する全てのものです。
「人と人との繋がり・コミュニケーションの延長線に自然との関わりがある」と
おっしゃっていました。
園児達は、こういった自然の中でお友達と遊ぶことによって、
草木のちょっとした変化に気づいて季節の移り変わりを感じたり、
花木や虫などに優しく接するようになったそうです。
【写真提供:みつまた保育園】
みつまた保育園と併設している
デイサービスセンターや子育て支援棟、児童館には、
それぞれの施設を利用する高齢の方や、親子、小学生達が多く訪れます。
小学生達と園庭で一緒に遊んだり、高齢の方達とおしゃべりをしたりして、
園児達は自然やたくさんの人達とコミュニケーションをとっています。
園児達との触れ合いを楽しみにしている高齢の方もいるそうです。
【写真提供:みつまた保育園】
たくさんの植物や生き物、人達と触れ合うことで、新しいことを発見し、
多くのことを学んで成長していくことが大切なのだと感じます。
みつまた保育園では『食べるところ』『遊ぶところ』『寝るところ』の部屋を
それぞれ分けているのが特徴です。
理由は、部屋を移動することで園児達の気分転換や
行動の動機づけになる他、
移動に慣れることで場所への順応力を高めるという目的があります。
また、園児達が移動する際には防災頭巾を必ず携帯し、
日頃から防災意識も高めています。
「床は命、こども達に木のぬくもりを感じてほしい。」と語る村山理事長は、
特に木の床にこだわりました。
保育園の中で園児達が常に触れている部分は床です。
園児達が素足で過ごすことにより、
木本来の柔らかさや温かさを実感して欲しいと考えたのです。
自然エネルギーを活用した床下暖房を使用することで冬場も快適です。
当日は少し肌寒い日でしたが、室内は居心地のいい温かさでした。
無垢の床から伝わる木の温もりは心も体も和ませてくれます。
園児達が木の床に直接座って
お友達と楽しそうに遊んでいる姿が印象的でした。
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