<絵画・造形指導>
廊下や保育室内の壁には、
園児達が作った作品が、壁を埋め尽くすように貼られています。
中には、小学校で習うような、版画で作った作品も見られました。
廊下や保育室の壁に掲示された園児達の作品
松岩寺幼稚園では、園児達が何かを作るときに、
保育士がその作り方を1つ1つ教えることはしません。
実物を観察して、どうしたらそれを表現できるのか自分で考えます。
そして自分で考えた通りに作成をします。
そうすることで、達成感を味わうことができ、
集中力や創造力などを養うこともできます。
園児達は、自分の想像を形にすることに没頭し、
とにかく楽しそうにしています。
<自立への取り組み>
粘土遊びをしている園児達に、この後何をするのか質問すると、
「お弁当を食べた後プールに入る」と教えてくれました。
年長児になると、朝に先生が今日の予定を一度説明するだけで、
園児達は自分たちで必要なものを用意します。
これは、年少児から始めている自立への取り組みの成果です。
少しずつ、自分でできることは自分で行うことを教えていき、
年長児には、自分の判断で行動ができるまで成長を見せます。
粘土遊びの様子
<働くお母さんのために>
事務室の入り口には、幼稚園には珍しく、『販売機』が置いてあります。
各種支払をここで行うほか、パンの販売も行っています。
これは、朝が忙しくてお弁当が作れないというお母さんのために
用意されたものです。
お弁当の中身についても、キャラ弁など凝ったものではなく、
『普段から食べているもの』を原則とし、
お弁当作りがお母さん達の負担にならないようにしています。
また、通園バスの停留所をできる限り希望の場所に設定したり、
具合が悪くなってしまった園児を迎えに行けない場合は、
自宅まで送り届けるなど、
働くお母さんのためにさまざまな配慮をしています。
販売機
もともと、松岩寺幼稚園は
「子供を預けて働きたい」という地域の方の声から始まりました。
「働くお母さん方のために」という想いは、
60年経った今でも変わりません。
また、年少から始める『自立への取り組み』では、
園児達が、『自分で判断し、行動する力』を身につけることはもちろん、
『自分たちで伸びようとする力』を育てることを重要視しています。
幼い頃から、そういった力を身に着けることは大切ですね。
「保護者の方のために」「園児達のために」といった
気持ちが伺える松岩寺幼稚園でした。 |